【醍醐寺】太閤秀吉の醍醐の花見が有名な京都の桜の名所

お寺と神社

醍醐寺のみどころ

醍醐寺のみどころは、春のサクラと秋の紅葉です。醍醐寺のサクラは太閤・秀吉が晩年に約1300名を招き、三宝院の裏で盛大な花見をしたことで知られています。九州平定後の北野大茶会と並ぶ壮大な催しでした。現在のお花見の原型といわれる醍醐の花見は、日本のお花見の原点です。醍醐寺の境内にはいくつものお花見スポットがあり、枝を大きく広げた立派なサクラがたくさんあります。山門に行く着くまでの馬場の両端のソメイヨシノも圧巻で、京都で外せないお花見スポットのひとつです。

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紅葉シーズンには秀吉が晩年果たすことができなかった醍醐のもみじ狩りが楽しめます。弁天池に映る鏡もみじのうつくしさが人気です。夜間にはライトアップのイベントも開催され、秋の教tの紅葉を堪能できます。太閤・秀吉も毎年醍醐寺のもみじ狩りに訪れているのではないでしょうか?

 

醍醐寺

醍醐寺は総面積200坪を超える広大な敷地を持つ寺院で、真言宗醍醐派総本山です。山全体が寺院となっており、境内の伽藍は上醍醐と下醍醐に分かれています。上醍醐は山頂一帯の地域にあり、聖宝理源大師がこの地に五大堂を建て開創したことが醍醐寺のはじまりです。下醍醐に伽藍が建てられ、大規模な寺院になりました。

醍醐寺のはじまり

醍醐寺は874年(貞観16年)平安時代初期に聖宝理源大師によって建立されました。上醍醐に准胝観音と如意輪観音の開眼供養を開創第一歩とし、醍醐天皇の帰依のもと、薬師堂や五大堂が建てられ、のちに下醍醐にも大伽藍の造営がはじまったとされています。歴代天皇からの帰依により、平安時代末期には醍醐山麓一帯が、醍醐寺の伽藍となり真言密教の根本道場として繁栄しました。

鎌倉時代には源頼朝の庇護を受け、日本密教芸術の中心となり、数多くの書物や仏像などの密教芸術が生み出され、世界的な「木の文化」「紙の文化」の宝庫として現在も伝承されています。

総面積1万坪の霊宝館には10万以上の寺宝が収蔵され、日本の密教文化と芸術が楽しめます。寺宝のうち7万5千点以上は国宝または重要文化財に指定され、貴重な文化財の宝庫です。

醍醐寺とサクラ

醍醐寺は、太閤秀吉の「醍醐の花見」で有名な京都のサクラの名所です。一時は壊滅的だった醍醐寺は秀吉によって復興され、全国からさまざまな種類のサクラが約700本移植されました。現在境内には約1000本の桜があり、約3週間にわたって花見を楽しめます。

日本のお花見といえばサクラの下にシートを敷いて、サクラを愛でながらお酒を楽しむスタイルが一般的ですが、この文化は秀吉によってつくられたといわれています。

醍醐寺の境内

醍醐寺の境内は醍醐山一帯を伽藍とし、広大な敷地を有しているのが特徴です。春は境内がピンクに染まり、秀吉が晩年つくりあげたサクラの園を体感できます。秋はサクラの葉が赤く染まり、また異なる表情が楽しめます。

伽藍は大きく上醍醐と下醍醐に分かれており、下醍醐から上醍醐までは徒歩で約1時間かかります。自然の景色を眺めながら歩いていると、いい運動になります。

上醍醐

上醍醐は醍醐寺開創の地で、醍醐山の自然に囲まれた笠取山の山上にあります。永く修験道実践の地として密教の修行が行われており、多くの山伏が鍛錬に励んでいます。上醍醐には国宝の清瀧宮拝殿や薬師堂があります。

西国三十三カ所 第11番札所 上醍醐准胝堂

上醍醐准胝堂は西国三十三カ所霊場の第11番札所で、西国三十三カ所のうちでもっとも険しい場所にあるといわれています。准胝堂は准胝観音菩薩を祀っている御堂で、聖宝理源大師が彫ったとされる准胝観音菩薩像を安置するために建てられたのがはじまりです。

2008年に上醍醐准胝堂は落雷による火災で焼失しており、准胝観音菩薩の安置や朱印受付は下醍醐の観音堂で行われています。

西国三十三カ所観音霊場 第十一番札所 真言宗 深雪山 上醍醐寺
本尊:准胝観世音菩薩
ご詠歌:ぎゃくゑんも もらさですくふ ぐわんなれば じゅんていだうば たのもしきかな

下醍醐

下醍醐は笠取山の山麓にある醍醐寺の伽藍で、サクラの名所と仏教文化財の宝庫です。総門に続く桜馬場はその名のとおりサクラがきれいな参道で、春になるとソメイヨシノが咲き誇ります。総門前の紅しだれ桜や三方院の太閤しだれ桜の荘厳さも見事です。

五重塔

下醍醐にある五重塔は951年(天暦5年)に建立し、京都府内最古の木造建造物です。京都は度重なる戦火や火災のよって建物が焼失している場合が多いなか、奇跡的に残りました。醍醐寺の五重塔は日本三名塔のひとつで国宝に指定されています。

五重塔前のサクラ

醍醐寺にはしだれ桜の絶景ポイントが数カ所ありますが、五重塔前もそのうちのひとつです。ほかのサクラに比べて比較的早い時期に咲くしだれ桜で、一番大きなサクラは樹齢100年以上とされ、立派な花を咲かせます。

三宝院

三宝院は歴代座主が居住する坊で、1115年(永久3年)に勝覚僧正によって建てられました。三宝院は庭園が有名で国の特別史跡・特別名勝に指定されています。庭園は1598年(慶長3年)に太閤秀吉が「醍醐の花見」のために基本設計したとされていますが、サクラの木は植えられていません。

三宝院は表書院をはじめ多くの建物が桃山時代の建築で、桃山文化の華やかさがとく特徴です。

三宝院のしだれ桜

三宝院の入り口には大きな大紅しだれがあり、春になるとこのしだれ桜の鑑賞に多くの人が訪れます。大振りのしだれ桜は、醍醐寺の恒例行事「豊太閤花見行列」においても重要なサクラで、散り始めのサクラの絨毯が美しいと人気です。

霊宝館

霊宝館には醍醐寺の寺宝が10万点以上収蔵されており、日本の仏教史や美術史における貴重な資料が保存されています。毎年春と秋には特別展が開催され、彫刻や絵画・工芸品などが鑑賞できます。諸堂に祀られている諸尊像以外のほとんどの寺宝は霊宝館にて保管されており、記事によって順次公開されています。

霊宝館のサクラ

霊宝館も春のサクラスポットのひとつで、約40本の大きなサクラを鑑賞できます。霊宝館のサクラはサクラの幹や枝が大きいのが特徴で、醍醐大しだれ桜は直径20mを超える枝で樹齢180年の大木です。ソメイヨシノも高さ11mを超えるなど、ほかではなかなか見られない立派なサクラの木を鑑賞できます。

醍醐寺の催し

醍醐寺の人気の催しは、春のサクラと秋の紅葉シーズンです。春の花見行列は、太閤秀吉の「醍醐の花見」の花見に倣った盛大な催しで多くの人が訪れます。秋季夜間拝観は紅葉時期に合わせたライトアップイベントで、笠取山の美しい光景が人気です。

豊太閤花見行列

出典:https://www.instagram.com/p/BlhSun_lsVU/

豊太閤花見行列は毎年4月の第2日曜日に行われるイベントです。太閤秀吉や淀殿、秀頼公などに扮した花見行列や舞楽鑑賞などにぎやかなお花見が催されます。豪華絢爛な桃山時代にタイムスリップしたかのような気分になり楽しいイベントです。

秋期夜間拝観

出典:写真AC

秋季夜間拝観は毎年秋に行われる紅葉のライトアップです。太閤秀吉が晩年楽しみにしていたというもみじ狩りが楽しめます。サクラの葉が赤く染まり、もみじが色づく醍醐寺は圧巻の美しさで、仁王門をくぐった参道のもみじのトンネルが人気です。

観音堂が建つ一帯の林泉は、下醍醐のなかでも極めてあざやかな紅葉が見られます。池に映る逆さモミジの美しさも見逃せません。

醍醐市

出典:https://www.instagram.com/p/B0fFUalJqtr/

醍醐市は毎月29日に開催されるフリーマーケットです。醍醐天皇の月命日に行われる「五重大塔開扉 納経法要」にあわせて、桜馬場の参道に9:00~17:00までさまざまなお店が出店します。東寺に弘法さんや百万遍知恩寺の手づくり市に比べると、こじんまりしていて、のんびりした定期市です。

醍醐寺の御朱印

醍醐寺の情報

寺院名 醍醐寺(醍醐寺)
住所 〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22
電話番号 075-571-0002
拝観時間 【下醍醐】
(3/1〜12月第1日曜日)9:00~17:00
(12月第1日曜日の翌日〜2/末)9:00~16:30
【上醍醐】
(3/1〜12月第1日曜日)9:00~15:00
(12月第1日曜日の翌日〜2/末)9:00~14:00
拝観料 【通常期】
(三宝院庭園・伽藍)大人:1,000円 中学生以上:500円
(三宝院御殿特別拝観)中高生以上:500円
(霊宝館本館・平成館特別展示)中高生以上:500円
【春季(3/20~GW)】
(三宝院庭園・伽藍)大人:1,500円 中学生以上:1,000円
(三宝院御殿特別拝観)中高生以上:500円
(霊宝館本館・平成館特別展示)中高生以上:500円
【上醍醐】
大人:600円 中学生以上:400円
※下醍醐の拝観券をお持ちの場合は100円引き。
公式サイト 醍醐寺公式サイト
備考  

コメント

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