【知恩院】国内最大級の三門は圧巻!浄土宗の総本山・念仏道場。

お寺と神社

知恩院のみどころ

知恩院のみどころは、大きな迫力のある三門と御影堂です。知恩院の三門は、どの寺院の山門よりも大きく重厚感の造りで、存在感の大きさに圧倒されます。浄土宗の総本山としての威厳を感じます。

御影堂は、知恩院の中で一番大きな建物です。知恩院の中心で、ここではさまざまな法要や読経が行われます。念仏を唱える声色が心地よくリラックスできます。御影堂は、3年にわたる大修理を終え、2020年に新たに生まれ変わりました。

浄土宗総本山 知恩院

知恩院は、法然上人が開基した浄土宗の総本山です。浄土宗の僧侶が修行する道場でもあります。知恩院は、法話や写経会など一般市民が参加できる体験を行っており、イベントなどに積極的に協賛しています。ライブパフォーマンスや法話、紙芝居などを浄土宗のお坊さんが行うイベントもあり、普段遠い存在であるお坊さんを身近に感じられます。

知恩院のはじまり

知恩院は浄土宗の宗祖である法然上人によって開かれた総本山で、現在の勢至堂付近に草庵を建てたことがはじまりとされています。1175年(承安5年)から法然上人が没する1211年(建暦元年)まで、浄土宗の中心地しては繁栄しました。

しかし1227年(嘉禄3年)延暦寺の衆徒に破壊され、その後は百万遍知恩寺との本寺争いを経て、1523年(大永3年)に正式に浄土宗の総本山となりました。

浄土宗の総本山

浄土宗は、鎌倉時代に法然上人が開基した浄土系仏教の宗派です。「専修念仏」を説き、「南無阿弥陀仏」という念仏を唱えることで、すべての人々救済されるという教えです。

当時、飢餓や天災などに苦しんでいた民衆の心をとらえ、浄土宗は室町時代に盛んに広がったようです。現在のように大きな伽藍になったのは、江戸時代で永い年月かけて、浄土宗に信仰が広がっているのがよく分かります。

法然上人

法然上人は、1133年(平安末期)に美作国(現在の岡山県)で生まれました。9歳の時に夜襲に会い、父を殺されてしまいます。その時の父の遺言のとおり、菩提寺え修学することとなり、仏門の道へと入っていきます。修行の中で、当時の仏教は貴族のための宗教で、人々とは無縁の状態にありました。法然上人は、人々を衆生するために「専修念仏」という教えを説き、浄土宗を開きました。

専修念仏は、「南阿弥陀仏」の念仏を一心に唱えることによって、すべての人々は救済されるという教えです。

京都・知恩院の境内

知恩院の境内は、御影堂を中心にさまざまな建物があります。浄土宗の修行道場で、実際に修行僧が学ぶ場所なので、史跡寺院とは異なります。念仏の音や作務衣を来た若い僧侶とすれ違うなど、静かながらも活動的な雰囲気です。

国宝の三門や御影堂、うつくしい日本庭園を楽しめる友禅苑など、見事な仏教芸術も楽しめます。

国宝 ・山門

知恩院の三門は、国内最大級の大きさを誇る高さ24m、横幅50mで、1621年(江戸時代)に建立しました。国宝指定されている豪華絢爛な知恩院の顔です。入母屋造本瓦葺という建築様式で、屋根には約7万枚の瓦が使われています。「華頂山」の額の大きさは畳2枚以上です。

知恩院の三門は「三門」という文字で、一般的な山門とは字が異なります。これは、「三解脱門」を意味しており、3つの悟りの境地を現わしています。

楼上内部(建物2階部分)は仏堂で、宝冠釈迦如来像や十六羅観音像などが安置されています。通常は非公開ですが、イベントなどで内部拝観が可能になる場合があります。

秋のライトアップイベントでは、三門の2階部分から京都市街を一望できます。2階までの階段がとても急で階段も高いため、落下の危険と苦労がありますが、上り切ったあとの達成感も一入です。

国宝・御影堂

御影堂は、知恩院の本殿にあたり、大殿とも呼ばれています。浄土宗の念仏道場であり、内部からは念仏を唱える声が聞こえます。間口45m、奥行き35mの大伽藍は、三門に劣らず大迫力の建物です。建立は1639年に江戸幕府3代目将軍徳川家光公によるもので、現在は国宝指定されています。

2020年には8年にわたる大修理が完了し、約400年の国宝建築が美しく修復されました。法然上人の大遠忌800年を記念する大事業で、8年ぶりに法然上人の御影が、御影堂に戻りました。

友禅苑

友禅苑は、京都の伝統的な染め・友禅染の祖・宮崎友禅の生誕300年を記念して、改修造園されました。東山の湧き水からなる池と枯山水で構成された昭和の名園です。春はサクラ、秋はもみじの紅葉が美しく、ライトアップイベントも開催されます。美しく整備された友禅苑の散策は、日本の庭園美を愛でる優雅な時間を過ごせます。

知恩院の催し

出典:https://www.instagram.com/p/CIlQ850ljOi/

知恩院は、季節や時期によって催しが開かれています。知恩院の年中行事や法要はもちろん、季節によってライトアップやイベントが行われます。毎年3月に清水寺から知恩院にかけての社寺や石畳の通りが幻想的にライトアップされる「東山花灯路」や秋の特別夜間拝観などが開催されています。イベントに合わせた知恩院オリジナルの催しがおすすめです。お坊さんの法話をはじめ、さまざまなパフォーマンスを楽しめます。

秋のライトアップ

秋のライトアップでは、三門、友禅苑、女坂、宝佛殿を拝観可能です。三門の見事なライトアップに圧倒され、京都市内を一望し、友禅苑の幻想的な紅葉をゆっくり散策するのがおすすめです。この時期は青蓮院門跡や円山公園など周辺の寺院や公園もライトアップやプロジェクションマッピングなどのオリジナルの灯りのパフォーマンスが楽しめます。

イベントが充実している知恩院

知恩院では京都市内の催しに合わせて、独自のイベントが開催されます。主に、お坊さんの法話やパフォーマンスを楽しめ、お坊さんを身近に感じられる機会です。仏教のオーケストラと云われる声明や、音楽と念仏を融合させたパフォーマンスなど、若い世代でも楽しめる内容です。

法話や声明は、心が弱っているときや頑張りすぎている時に、気持ちを解放したり、背中を押してくれます。寺院拝観だけでは仏法に触れることはなかなか難しいですが、このようなイベントは仏教の教えに触れるよい機会です。

知恩院の御朱印

知恩院の情報

寺院名 知恩院(ちおんいん)
住所 〒605-8686 京都府京都市東山区林下町400
電話番号 075-531-2111
拝観時間 12月~1月 6:00~16:00
2月~5月 6:30~16:00
6月~8月 6:00~16:00
9月~11月 5:30~16:00
拝観料 無料
公式サイト 浄土宗総本山知恩院公式サイト
備考

コメント

タイトルとURLをコピーしました