京都の梅の名所!古くから愛される梅の名所
京都で2月の楽しみといえば「梅のお花見」でしょう。梅林や梅苑は紅白梅のあざやかな観梅はもちろん、梅の華やかな香りが楽しめ、サクラとはまた違うお花見が楽しめます。今回は京都市近郊で楽しめる梅の名所(神社仏閣)をご紹介します。2~3月はまだ寒さが厳しいですが、キレイな梅の花を観ると、春の訪れを感じます。
(第1位)【北野エリア】北野天満宮
北野天満宮は京都屈指の梅の名所として知られています。例年梅の開花時期となる2月初旬には境内の梅苑が公開され、紅白約50種の梅が咲きます。境内全体に梅のやわらかな香りが広がり、この時期が四季のなかでもっとも美しい季節です。2月25日には梅花祭が開催され、それ以降3月13日(日)までの金・土・日には梅のライトアップが行われます。
北野天満宮のおすすめ観梅:約50種1500本の梅苑
北野天満宮はなんといっても梅の本数の多さが魅力です。1月下旬に開花する早咲きから3月下旬に開花する遅咲きの梅まで、多彩の品種が揃っているので、長い期間にわたって観梅を楽しめます。入苑料(1,000円)には梅茶「香梅煎」と麩菓子「管公梅」が含まれ、茶店で頂くことができます。
梅まつり期間中はライトアップ同時開催!
北野天満宮では例年2月25日に梅花祭が開催されます。2月25日は菅原道真公の命日にあたり、10時から「梅花御供(ばいかのごく)」と呼ばれるお供えが献上されます。10時から15時には上七軒の舞妓さんや芸子さんがお点前を披露する野点(のだて)が開催されます。
野点は1月25日から先着3,000名に配布される「拝服・宝物殿拝観・撤饌(てっせん:神様にお供えしたもののお下がり)引換券」の3連券(2,000円)が必要です。
神社名 | 北野天満宮(きたのてんまんぐう) |
住所 | 京都府京都市上京区馬喰町 |
電話番号 | 075-461-0005 |
拝観時間 | 6:00~16:00 |
拝観料金 | 境内自由 |
公式サイト | http://kitanotenmangu.or.jp/ |
備考 |
北野天満宮に詳しい情報はこちら
(第2位)【嵐山エリア】梅宮大社
梅宮大社は日本最古の酒造の神とされ、境内には京都を代表する酒造の酒樽が並んでいます。境内には約3,000坪を誇る神苑があり、早春には梅の名所として多くの人々が訪れます。西神苑には梅の木が立ち並び、観梅散策が楽しめます。
梅宮大社のおすすめ観梅:約40種550本の多彩な梅林
梅宮大社の神苑には約40種550本の梅の木が植えられ、3月上旬には紅白の梅が満開になり、やわらかな梅のかおりが神苑全体を包みこみます。約40種の梅は極早咲きから遅咲きまで、品種が豊富なので長期間で観梅できるのが特徴です。
2022年3月6日(日)梅産祭(うめうめまつり)開催!
梅宮大社では毎年3月の第一日曜日に「梅」と「お産」をかけた梅産祭り(うめうめまつり)が開催されます。梅宮大社は子授け・安産のご利益で有名です。嵯峨天皇の皇后・壇林皇后がなかなか子宝に恵まれなかったのですが、梅宮大社の白砂を敷いて寝たところ、見頃に懐妊したこことから子授け神社として篤く信仰されるようになりました。梅産祭では、梅の時期と子授け・ひな祭り・日本ではじめて酒が造られた由緒をかけて梅を観ながら、梅酒やジュースを飲むのが通例のようです。
梅宮大社の詳しい情報はこちら
神社名 | 梅宮大社(うめのみやたいしゃ) |
住所 | 京都府京都市右京区梅津フケノ川町30 |
電話番号 | 075-861-2730 |
拝観時間 | 神苑 9:00~17:00 |
拝観料金 | 神苑 大人 600円 小人 400円 |
公式サイト | http://www.umenomiya.or.jp/ |
備考 |
(第3位)【長岡京エリア】長岡天満宮
長岡京天満宮は境内と梅林を合わせて約300本の梅の木が植栽されています。境内の梅は本殿とのコラボレーションが美しく、写真映えスポットとして人気です。社殿奥には長岡公園梅林が広がり、2月下旬から3月下旬にかけて多くの梅が見頃を迎えます。
長岡天満宮のおすすめ観梅:約140本の梅林と椿のコラボレーション
長岡天満宮のおすすめスポットは長岡公園梅林です。紅梅・八重寒梅・しだれ梅・鶯宿梅・白加賀梅などが約20種・140本植えられています。紅梅の小さな梅の花の美しさはもちろん、甘い香りに癒されます。品種も多いので、だいたい1か月にわたって、観梅が楽しめるでしょう。
2022年3月13日に開催!梅花祭はお茶席あり
長岡天満宮は毎年3月中旬に梅花祭が開催されます。梅花祭はご祭神・菅原道真公の御神礼を慰めるためのお祭りで、梅花を添えた特別なお神饌をお供えし、神職も梅花の枝を冠に挿します。梅の時期らしい式典で春の訪れを感じられます。
神社名 | 長岡天満宮(ながおかてんまんぐう) |
住所 | 京都府長岡京市天神 |
電話番号 | 075-951-1025 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料金 | 境内自由 |
公式サイト | https://nagaokatenmangu.or.jp/ |
備考 |
(第4位)【小野エリア】隋心院
隋心院は山科区小野にあるお寺で小野小町ゆかりの寺院として知られています。隋心院は梅の名所として知られており、毎年3月下旬に満開を迎えます。梅の見頃時期には小野小町と深草小将の伝説をテーマにした「はねず踊り」が開催され、薄紅色の衣装をまとった少女が華やかに踊ります。
隋心院のおすすめ観梅:「はねず梅」が咲き誇る小野梅園
小野梅園は隋心院の境内にある梅園で約230本の「はねずの梅」が植えられています。はねずは薄紅色のことを指し、朱華(はねず)色に染色された衣服を洗濯すると色落ちすることから、和歌では移ろいやすく心を導く枕詞として「はねず」が使われてきました。
はねず色の衣装をまとった少女の舞【はねず踊り】
隋心院では毎年3月第4土・日曜に「はねず踊り」開催されます。小野小町に想いを寄せる深草少将が「百夜通い」をしたという伝説をテーマに、朱華色の小袖と紅梅の花笠をまとった少女が舞を披露します。少女たちの舞は京都屈指の華やかさです。
寺院名 | 隋心院(ずいしんいん) |
住所 | 京都府京都市山科区小野御霊町 35 |
電話番号 | 075-571-0025 |
拝観時間 | 9:00〜17:00(受付終了 16:30) |
拝観料金 | 大人 500円 身障者 400円 中学生 300円 |
公式サイト | http://www.zuishinin.or.jp/ |
備考 |
(第5位)【竹田エリア】城南宮
城南宮は京都五社のひとつで、平安遷都の際に都の南方の守護神(朱雀)として創建されました。春と秋に行われる「曲水の宴(きょくすいのうたげ)」が有名で、平安時代の宮中行事を再現しています。城南宮の神苑には5つの庭園があり、「春の山」には約150本の梅が植えられ、梅の名所として親しまれています。
神苑のしだれ梅・約150本と美しい苔のコラボレーション
城南宮の神苑のひとつ「春の山」には約150本のしだれ梅が植えられ、紅白や薄紅色の梅の花を咲かせます。咲き始め・見頃・散り始めのそれぞれの時期ごとに異なる表情を観せてくれます。咲はじめは花びらの色が濃く、満開になると豪華絢爛なこう白梅が神苑を埋め尽くします。散り始めの数日間は花びらの絨毯が広がり、風の強い日や雨の翌日は絶好の景色です。
2月下旬~3月上旬!【しだれ梅と椿まつり】
城南宮では毎年2月下旬から3月上旬に「しだれ梅と椿まつり」が開催されます。春の山のしだれ梅エリアを通り過ぎると、椿のエリアがはじまります。散り始めの頃になると、奥にピンク色の絨毯、手前にシンクの椿が落ちた苔の絨毯が広がり、美しさに磨きがかかります。
神社名 | 城南宮(じょうなんぐう) |
住所 | 京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7 |
電話番号 | 075-623-0846 |
拝観時間 | 神苑 9:00~16:30 |
拝観料金 | 神苑 大人(中学生以上) 800円 小学生 500円 |
公式サイト | https://www.jonangu.com/ |
備考 |
【七条エリア】智積院 梅林園
智積院は金堂前の参道に梅林園が広がり、見頃になると紅白の梅が咲き誇り、境内を華やかに彩ります。だいたい2月中旬から下旬が見頃になり、青空の日にはピンク×青、白×青のコントラストの美しさは息を呑むほどです。
智積院のおすすめ観梅:金堂をバックにした紅白梅
智積院は金堂をはじめとする建物を背景とした観梅が人気です。梅の木は梅林園のみならず、境内のあちこちに点在しており、お寺の建物と一緒に撮影するとより写真映えします。自分好みの撮影スポットを探してみると観梅がより楽しめるはずです。
神社名 | 智積院(ちしゃくいん) |
住所 | 京都府京都市東山区東瓦町964番地 |
電話番号 | 075-5415361 |
拝観時間 | 9:00~16:00 |
拝観料金 | 一般 500円 高校生 300円 中学生 300円 小学生 200円 |
公式サイト | https://chisan.or.jp/ |
備考 |
【七条エリア】法住寺 枝付き梅/しだれ梅
法住寺は後白河法皇の御所として知られ、三十三間堂のすぐ近くにあります。法住寺はかつて広大な敷地で、三十三間堂も法住寺の一部でした。現在はひっそりとした寺院ですが、美しいこう白梅が咲く穴場としても知られています。
早咲きから遅咲きまで長く楽しめる紅白梅
法住寺は「龍宮門」とよばれる中国式の建物があり、龍宮門前の紅梅がみどころです。一般的に梅の花のイメージはピンクや白ですが、龍宮門前の紅梅は濃い赤色です。龍宮門の雰囲気と重なると異国にような雰囲気です。法住寺は境内にさまざまな品種の梅の木が点在しています。早咲きから遅咲きまで、長い期間観梅が楽しめます。
神社名 | 法住寺(ほうじゅうじ) |
住所 | 京都府京都市東山区三十三間堂廻り655 |
電話番号 | 075-561-4137 |
拝観時間 | 9:00~16:30 |
拝観料金 | 500円 |
公式サイト | http://kitanotenmangu.or.jp/ |
備考 |
【出町柳エリア】下鴨神社
下鴨神社は京都屈指の観光スポットですが、梅の名所としても知られています。ほかの神社仏閣は梅林や梅園などを所有し、多品種の梅をたくさん観ることができますが、下鴨神社の場合はたった1本の梅が有名です。鮮やかなピンクの花を咲かせる梅の木は尾形光琳の作品のモデルとなりました。
尾形光琳の「紅白梅図屏風(国宝)」のモデルとされる【光琳梅】
下鴨神社の紅梅は「光琳梅」とよばれています。光琳梅は尾形光琳画の「紅白梅図屏風」のモデルになった梅で、京都でもっとも有名な梅の木といえます。下鴨神社境内の御手洗川に架かる輪橋(そりはし)の袂にあり、例年2月下旬~3月上旬に満開になります。
下鴨神社のくわしい情報はこちら
神社名 | 下鴨神社(しもがもじんじゃ) |
住所 | 〒606-0807京都府京都氏左京区下鴨泉川町59 |
電話番号 | 075-781-0010 |
拝観時間 | 6:30~17:00 |
拝観料 | なし |
公式サイト | 下鴨神社公式サイト |
備考 |
京都に春が到来!京都の梅の名所でほっこり暖かさを感じましょう
京都には梅の名所といわれる神社仏閣がたくさんあります。北野天満宮や長岡天満宮・城南宮は境内に梅園や梅林を有しており、みごたえがあります。春の訪れを日rと足咲に感じて、ほっこりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
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