仏教ってなに?お釈迦さまは神様じゃないの?

お寺と神社
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禅とは人間の心理を追求する方法

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禅とは仏教の教えのひとつであり、私たちの生活の一部です。禅は精神を統一して人間の真理を追究する方法とされており、坐禅や公案、瞑想によって実践できます。禅は修行僧として出家することなく、日常生活に取り入れることができ、精神面で安定した生活を続けるために欠かせません。

禅のお話をする前に仏教のはじまりと伝来について、禅仏教の背景についてご紹介します。仏教がどのように生まれ、世界に伝達していったのか?仏教の祖であるゴータマ・シッダールタと仏教が日本に到達するまでの道筋を紹介します。

仏教は神という概念がない

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仏教は世界三大宗教としてキリスト教とイスラム教を並ぶ、偉大な信仰のひとつとされています。しかしイエス・キリストを神の子とするキリスト教、アラーを神とするイスラム教と、仏教におけるゴータマ・シッダールタ(ブッダ)は立ち位置が異なります。キリストとアラーは全能の神という概念を持ちますが、ブッダは仏教の教えの象徴にすぎません。仏教は神という概念がなく、すべては自分に内側にあるという人類の法則を定義しています。

仏教のはじまり

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仏教は多彩な神々や女神のいるヒンドゥー教の伝統的な神殿から誕生しました。初期の歴史において仏教はヒンドゥー教の異端の宗派や非正統派とされていましたが、チベットや中国・日本に渡るにつれ、ボンや道教・儒教、神道などと融合し、独自の信仰として形成されています。

インドで生まれた仏教はインド人の宣教師によって東西南北に伝えられました。南は東南アジアからスリランカの南部、東はシルクロードを渡りアフガニスタンから北はモンゴルへ広がり、時間をかけて東方の中国・韓国に伝わり、日本には6世紀に伝わったといわれています。

日本の仏教伝来

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日本の仏教伝来においては、蘇我氏と物部氏の仏教論争が知られています。崇仏派の蘇我氏の勝利により、仏教は神道と融合しながら日本独自の宗教となっていきました。日本の仏教は聖徳太子と蘇我馬子が仏教に帰依したことがはじまりで、その後国政と深い結びつきを持ちながら国内で大きな影響力と政治的権力を持ちます。

日本の天皇や朝廷はさまざまな国難を仏教に救いを求め、奈良の廬舎那仏開眼、京都の三十三間堂、宇治の平等院鳳凰堂など、多くの仏像や社殿が建立されました。平安時代までは朝廷や貴族のみに伝わった限定的な宗教でしたが、鎌倉時代になると日本人によって新たな宗派が生まれ、仏教は武士から庶民にも伝わっていきます。

現在まで形を徐々に変化させてきた日本の仏教ですが、1000年以上祈りが捧げられ続けた伝統的な社寺も多く、日本の仏教文化の尊厳の深さは他の国に類をみないほどです。

インドの仏教

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インドの仏教は南インドに広がったヒンドゥー教と10世紀に伝わったイスラム教によって衰え、次第に消えていきました。現在のインド大陸に残る仏教はスリランカ、シッキム(インド北部の州)、ブータン、ネパールです。仏教は東南アジアと東アジアのなかで繁栄し続けており、タイと日本においてはこれまで邪魔されることがない歴史を歩んでいます。

真理の探究者 ゴータマ・シッダールタ

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ゴータマ・シッダールタが誕生

仏教の創始者・ゴータマ・シッダールタは紀元前5~6世紀ごろ、インドの北部にある釈迦族の王子として生まれました。恵まれた環境で育ったゴータマ・シッダールタは16歳で結婚し子どもにも恵まれ、何不自由ない生活を送っていましたが、幼いころからよく物思いにふけっていました。

ある日城門から外に出た時、王子はショックを受けました。王子は病人・老人・死人を目のあたりにし、はじめて人間の悲惨な現実を知りました。人間には避けられない苦しみがあることを知った王子は、人間の「老い、病気、死」の苦しみ、無常と死について苦悩するようになります。ついには人間から苦しみから解放すべく、出家をすることを決意します。

ゴータマ・シッダールタの出家

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息子・ラーフラが生まれて間もない29歳の時、ゴータマ・シッダールタは家族を捨て、宮殿を去ります。出家してはじめに行ったことがヒンドゥー教の聖典・ヴェーダとバラモン教の教えを修行をしましたが、知識だけでは悟りに到達できないことに気づき、6年間苦行の道を歩みます。

断食や呼吸を止めるなどの苦行によって自分自身のカラダを痛めつけ、ついには骨と皮だけになり死の淵をさまようまでに至りました。ゴータマ。シッダールタが死にかけた時、少女が一杯のミルクを差し出し、王子は一命を取り止めます。この苦しみもまた悟りの答えを導くものでないことに気づいた王子は、最後の決意で菩提樹のもとで瞑想をすることを決断しました。

ゴータマ・シッダールタがブッダとなる

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3日3晩寝ることをせず瞑想を続けた結果、ついに35歳でゴータマ・シッダールタは悟りの境地に到達し、ブッダとなります。恵まれた環境と極端な苦行、最後には静かな瞑想によって「中道(ちゅうどう)」のあり方がブッダを覚醒へと導きました。

ブッダは以前に修行を共にした5人の弟子に「中道」のあり方を説き、感銘を受けた弟子たちと共に80歳まで法を説き続け、クシナガラで生涯を閉じ、涅槃に入られました。

ブッダの信仰は、彼の故郷であるルンビニから遠く離れたところまで伝わっていましたが、彼の直属の弟子たちは近いところで布教を行っていたといいます。またブッダの偉業は神ではなく完全なる人間の師としてみなされているのが、他の宗教の信仰と異なる部分です。

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