四天王寺のみどころ
四天王寺のみどころは、信仰が篤い地元の仏信徒です。大阪は寺院の数が多いことでも知られていますが、一般の方々の信仰心が篤い土地です。手を合わせて熱心に拝んだり、仏像を磨いたりしている人々の姿に心を打たれます。四天王寺は単なる観光寺院ではなく、人々に護られた伝統と信仰が息づく寺院です。
和宗総寺 四天王寺
四天王寺は日本最古の仏教寺院で、大阪でもっとも有名です。敷地面積33000坪を誇るその境内は拝観してまわると、一日かかるほどの広さです。大阪の名所・通天閣やあべのハルカスからも徒歩圏内で、大阪観光の要所に位置しています。
四天王寺は幾度かの戦火や火災に見舞われてきたため、修復を重ねてきました。現在の建物は飛鳥時代の様式を忠実に再現されており、都市にもかかわらず、いにしえの雰囲気を感じられる貴重な寺院です。
四天王寺のはじまり
四天王寺は、593年(推古元年)に聖徳太子によって建立されました。中国から伝わった仏教に厚く帰依し、日本仏教の繁栄の礎を築いたことはあまりにも有名です。
四天王寺の境内
四天王寺の境内は、中央の伽藍を中心に多くの御堂を配置しています。四天王寺は戦後より仏法興隆と太子信仰の寺として宗派に属していません。そのため、境内に親鸞聖人や弘法大師など、さまざまな宗派の高僧が祀られています。
中央伽藍
四天王寺の中央伽藍は、日本最古の建築様式である「四天王寺式伽藍配置」で中央伽羅と呼ばれています。。南から北に一直線に、中門、五重塔、金堂、講堂が並び、その周囲を廻廊が囲みます。中国に最初に伝わった伽藍様式で、その配置は美しく、空撮した写真を見るとよく分かります。
金堂
金堂は、本尊を安置する仏殿のことで、一般的な寺院では本堂と呼称されてます。四天王寺では、救世観音が祀られ、その四方を四天王寺が囲んでいます。救世観音は、聖徳太子の本地仏とされており、仏である聖徳太子が日本の神の姿となった仮の姿を表現しています。
五重塔
四天王寺の五重塔は、別名「六道利救の塔」と呼ばれ。聖徳太子が六道利救の悲願のために創建したと云われています。
六道とは、仏教における輪廻転生の6つの世界(天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)のことを指します。
聖徳太子は、塔の礎石の心中内に仏舎利六粒と自らの髪を六毛を納められました。北側のみ通常開放されており、拝観料100円で内部を拝観することができます。
六時礼讃堂
六時礼讃堂は、四天王寺の中心となる御堂でたくさんの信仰者が参拝に来ています。中央伽羅の北側に位置する中心に位置し、昼夜6回にわたる諸礼讃を行っています。毎日供養や納骨や大法要が行われ、四天王寺の道場の役割を担っています。
聖霊院
聖霊院は聖徳太子を祀っている御堂で、別名・太子殿と呼ばれています。本尊は聖徳太子像で通常は秘仏で公開されていません。1年1度、太子生誕の日である1月22日のみに一般公開されます。
月命日である22日には「お大師さま」という縁日が開催され、多数の露店が出て賑わうそうです。
聖霊殿の頭上にあるネコをモチーフにした彫刻が、個人的に好きです。聖霊殿は、四天王寺の西側に位置する御堂です。中央伽藍が鉄筋コンクリートの極採色なのに対し、聖霊殿は木造の和風建築なので、四天王寺の建造物の中でも落ち着いた印象です。
大寺池(だいちいけ)
四天王寺の中心伽藍の北側にある池は、多くの亀がいることで有名です。近くに亀井堂と呼ばれる御堂があることで、亀を放した人がいたことがきっかけとなり、亀が繁殖し、亀の池と呼ばれるようになりました。
大寺池に住む亀は、おびたたしい数で、石舞台で日向ぼっこをする亀に驚くだけでなく、池の中をひしめくように泳ぐ亀の数にも度肝を抜かれます。
四天王寺の催し
四天王寺は、毎月の仏法行事をはじめ、定期的に催しがあります。「お大師さま」と呼ばれる縁日や七夕が人気で、多くの地元の人々が集まります。宝物殿では、期間ごとに特別展示会が開催されます。
お大師さま
お大師さまは、聖徳太子の月命日に行われる縁日です。毎月21日、22日に開催され、参道には多くの露店が立ち並びます。地元の人の楽しみでもある「お大師さま」には、四天王寺の庶民信仰がよくあらわれています。
七夕の夕べ
七夕の夕べは、毎年7月7日に行われる四天王寺のお祭りです。七夕の短冊や吹き出し、ライトアップに彩られた賑やかなイベントです。
四天王寺の境内では、天の川を連想させる笹トンネルが設置され、幻想的な夜になります。コンサートや縁日も盛大に行われ、活気ある1日です。七夕にちなんだ星空撮影会や短冊のお焚き上げなども実施されます。
四天王寺の御朱印
四天王寺の情報
寺院名 | 四天王寺(してんのうじ) |
住所 | 〒543-0051 大阪市天王寺区四天王寺1-11-18 |
電話番号 | 06-6771-0066 |
拝観時間 |
【お堂・中心伽藍・庭園】 |
拝観料 |
【中心伽藍】 |
公式サイト | 四天王寺公式サイト |
備考 |
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