【真如堂】青もみじや紅葉が無料で楽しめる京都市内の古刹

お寺と神社

真如堂のみどころ

真如堂のみどころは四季折々の草木と静かな境内の雰囲気です。真如堂は境内が無料で拝観でき、地元の人たちがお散歩や写生を楽しんでいます。人がそれほど多くなく、ゆったりした時間が流れているのが特徴で、京都の観光に疲れたときの癒やしスポットとしておすすめです。

新緑から夏にかけては青もみじが美しく、朱い総門とのコントラストが写真映えします。秋になると青もみじが赤く染まり、古刹らしい風情のある雰囲気が楽しめます。立地が吉田山の山麓だからなのでしょうか?心地よい風が吹いていて、時間があると立ち寄りたくなる大好きな場所です。

真正極楽寺 真如堂

真如堂は京都市内にある古刹寺院で、紅葉や青もみじの名所として親しまれています。有名な観光寺院と対照的に地元の人たちに愛されているお寺です。真如堂は正式には鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざん しんしょうごくらくじ)と言いますが、極楽寺の本堂をあらわす「真如堂」という通称が定着しています。極楽寺の前に真上(しんしょう)がつく理由としては、数ある極楽寺のなかでも正真正銘の極楽の霊地という意味が込められて名づけられました。

境内の有料拝観エリア以外は無料拝観ができ、季節の花々を鑑賞できます。春はサクラ、初夏はつつじ、夏は青もみじ、秋は紅葉が美しく、本堂や五重塔など寺社建築とのコラボレーションが見事です。地元の人がよく写生をする姿もよく見かけ、ほのぼのとした雰囲気に癒やされます。

真正極楽寺 真如堂のはじまり

真如堂は984年(永観2年)に比叡山延暦寺の僧・戒算が阿弥陀如来像を東三条院詮子の離宮に安置したのがはじまりで、992年(正暦3年)に一条天皇の勅願によって本堂が創建されました。不断念仏の道場で、女性や庶民からの信仰が篤いことで知られています。真正極楽寺は応仁の乱によって堂塔を焼失し、その後も焼失と移転を繰り返しましたが、1717年(享保2年)に現在の本堂が完成しました。

真如堂のはじまりと共に本堂に安置された阿弥陀如来は「うなずきの阿弥陀」と呼ばれ、第3代天台座主・慈覚大師・円仁によって彫刻されました。完成直前に額に白毫をいれようとしたら首を三度横に振って拒否し、京の都で女人等の衆生を救うよう説いたところ、三度うなずいたといわれています。

真正極楽寺 真如堂の境内

境内は吉田山の南麓に位置し、平地から少し高台になるため、気持ちのよい風が通る場所です。無料拝観エリアには本堂と三重塔をはじめ、さまざまな御堂があります。本堂の廊下や階段に佇んでいると清々しいです。境内にはさまざまな草木が植えられており、四季によって表情が変化します。紅葉シーズンにはサクラやもみじが赤や黄に変わり、晩秋には本堂の周囲を床もみじが彩り、古刹ならではの風情を醸します。

本堂

本堂は本瓦葺き・総欅の入母屋造で重厚感があります。1717年(享保2年)に再建され、現在は重要文化財に指定されています。

総門

総門は1695年(元禄8年)の建立された朱色の門で、夏は青もみじとのコントラストが美しいです。総門までの参道はゆるやかな傾斜の段になっており、門には敷居がありません。これは吉田神社の神々が夜につまづかなないように敷居がないとされています。

三重塔

多宝塔は1817年(元禄文化14年)再建され、30mの高さがあります。内部を拝観することはできませんが、新緑や紅葉シーズンのもみじのコラボレーションが人気です。京都らしい写真が撮影できるSNS映えスポットのひとつと言えるでしょう。

涅槃の庭・隋縁の庭

涅槃の庭と隨縁の庭は本堂の仏間から奥にある有料拝観エリアで、2つの異なる趣の庭園が楽しめます。涅槃の庭は1988年(昭和63年)に曾根三郎氏によって作庭された庭で、お釈迦様が入滅し涅槃に入る姿を枯山水で表現しています。奥に並ぶ石がお釈迦様の涅槃、手前に並ぶ大小の石が入滅を悲しむ動物たちです。

隋縁の庭は2010年に重森千青氏によって作庭されてた枯山水で、独特でモダンなデザインが印象的です。境内の玉垣や縁石などを再利用し、石の種類によって配置を変えることで幾何学な模様もつくりあげています。「真理は不変でも縁によってさまざまな姿を見せる」という隨縁を表現しており、コンセプトを知るとより一層深く見入ってしまう庭園です。

真正極楽寺 真如堂の芸術

真如堂の芸術は本尊・阿弥陀如来立像や絵画があります。真如堂縁起や大涅槃図は期間限定で公開されます。真如堂縁起は応仁の乱が描かれており、当時の京都の戦乱をあらわしています。真如堂は無料拝観エリアが広いので有料拝観エリアに行く人が少ないですが、境内の風景だけでなく芸術にも目を向けてみるとより楽しめます。

本尊・阿弥陀如来立像

真如堂の本尊・阿弥陀如来立像は平安時代を代表する第3代天台座主・慈覚大師円仁によって彫刻されました。一木造りの阿弥陀如来立像で、来迎印を示す仏像のなかで最古といわれています。通常は厨子の扉が閉まっていますが、毎年11月15日のみご開帳され一般公開されます。うなずきの阿弥陀とばれ、京の都で女人などを衆生するために鎮座されたといわれており、これまで多くの女性や庶民から信仰されてきました。

真正極楽寺 真如堂の御朱印

真正極楽寺 真如堂の情報

寺院名 真上極楽寺 真如堂(しんしょうごくらくじ しんにょどう)
住所 〒606-8414 京都府京都市左京区浄土寺真如町82
電話番号 075-771-0915
拝観時間 9:00~16:00
拝観料

有料拝観エリア
【通常期】大人・高校生:500円 中学生:400円
【特別拝観】大人・高校生:1,000円 中学生:900円
※特別拝観:3月1日〜3月31日、11月1日〜12月8日

公式サイト 真上極楽寺 真如堂公式サイト
備考  

コメント

タイトルとURLをコピーしました