【三千院】大和坐りの菩薩像とわらべ地蔵が人気!自然溢れる大原の名所

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三千院のみどころ

三千院のみどころは国宝 阿弥陀三尊坐像とわらべ地蔵です。仏像ファンに人気のお寺のひとつで、珍しいスタイルの仏像が安置されています。国宝・阿弥陀三尊坐像は脇侍の勢至・観音菩薩像が「大和座り」とよばれる正座スタイルで、前かがみに傾いているのが特徴です。正座スタイルの菩薩像はきわめて珍しく、三千院の菩薩像が唯一ではないでしょうか?神々しい姿に立ち止まってしまうはずです。

境内の苔庭には「わらべ地蔵」とよばれるお地蔵さんが所々に顔を出しています。無邪気な子供のような姿が愛らしく、わらべ地蔵ファンも少なくありません。仏像の楽しさを知るきっかけになるかもしれません。

三千院

三千院は京都にある天台宗山門派の三門跡寺院のひとつで、青蓮院と妙法院に並びます。三千院が位置する大原は京都市内からバスで約1時間の静かな山里です。京都市内の雰囲気とはまったく異なり、静寂に包まれた自然に身を任せられます。三千院とならび、寂光院や来迎院などの天台宗寺院が多く、「天台声明(てんだいしょうみょう)」とよばれる仏教音楽の聖地としても知られています。

三千院のはじまり

三千院は8世紀に(奈良~平安時代)に最澄が、比叡山延暦寺を建立の際に、梨の木の下に結んだ庵がはじまりといわれています。平安後期には皇族が住持するようになり、宮門跡になりました。三千院はこれまで幾度かの移転を繰り返し、寺名が変わってきましたが、明治4年に現在の地に移り「三千院」と称されています。

門跡寺院とは?

皇室や公家が出家し住職を務める寺院を指します。鎌倉時代以降は位階の高い寺院として、格式高い寺格とされました。多くの門跡寺院は京都にあり、三千院・青蓮院・妙法院を「天台三大門跡寺院」と総称されています。また万寿院・毘沙門堂をあわせると「天台五大門跡寺院」とされ、境内には整えられた庭園や草木があり、散策スポットとしておすすめです。

天台声明(てんだいしょうみょう)とは?

出典:https://www.instagram.com/p/CX2WjcTvp9h/

天台声明とは、天台宗の慈覚大師・円仁が体系化した仏教声楽曲で、京都・大原を中心に伝承されてきました。声明とは法要や儀式に際し、経典や真言に旋律や抑揚をつけて唱えます。お経とは異なり、音の抑揚が特徴的です。日本の歌謡曲の原点とされ、民謡の旋律に似ています。

三千院の境内

御殿門(ごてんもん)

御殿門は三千院の玄関となる山門です。多くの寺社は門が独立していますが、三千院の場合は両脇を石垣が固めているので、城郭のよです。城郭の石組みは近江坂本の穴太衆(あのうしゅう)が積んでいます。穴太衆は安土桃山時代に活躍した石工集団です。自然石を使った石組みは時が経っても崩れないといわれています。

宸殿

宸殿は三千院のもっとも重要な法要・御懴法講(おせんぼうこう)が執り行われます。御所の宸殿を模しており、大正15年に建てられました。御懴法講は雅楽と声明(しょうみょう)による法要で、宮中伝統の儀式のひとつです。

往生極楽院(おうじょうごくらくいん)

往生極楽院は「国宝・阿弥陀三尊坐像」を安置する

御堂です。阿弥陀三尊坐像は御堂に比べると大きなため、天井を舟底型にすることによって、仏像を堂内に納めています。

往生極楽院は平安時代に「往生要集」の著者で知られる源信が父母の菩提のために建立したといわれています。現在肉眼では見えにくいですが、天井には極採色の天女や菩薩が描かれています。

有清園(ゆうせいえん)

有清園は宸殿から往生極楽院にかけての池泉回遊式庭園です。青苔に杉や檜が並び、山里の荘厳な雰囲気があります。四季折々で表情が変化するのが特徴で、春は山桜と石楠花(しゃくなげ)で淡くやわらかな印象、夏は新緑の力強い緑色、秋は苔の緑の赤い紅葉が美しく、冬には真っ白な雪覆います。苔のうえには「わらべ地蔵」が顔を出しており、陽気ににこにこ笑ったり、はしゃいでいる姿が印象的です。

あじさい苑

三千院は京都屈指の「あじさい」に名所です。金色不動堂手前には数千株のあじさいが植えられており、6月中旬~7月上旬まで楽しめます。さまざまな種類のあじさいがあり、徐々に花を咲かせます。雨露に濡れたあじさいは発色があざやかになり、新緑の色と重なり、力強く美しい色彩を魅せてくれます。

三千院の文化財

国宝 阿弥陀三尊坐像

出典:https://www.instagram.com/p/BNyAnZeBXTO/

国宝 阿弥陀三尊像は全国の仏像のなかでも有名です。平安時代を代表する木造坐像で、阿弥陀如来像は232㎝、両脇侍の勢至・観音菩菩薩像は約132㎝の比較的大きな仏像です。仏像が安置されており往生極楽院が小さいので、仏像がより大きく見えます。

国宝 阿弥陀三尊坐像の最大の特徴は、勢至・観音菩薩像のスタイルです。「大和坐り」とよばれる正座姿で、少し前かがみに傾いています。今にも動き出しそうな姿が特徴的で、すぐに人々を救えるような姿を表現しているそうです。

はじめて阿弥陀三尊坐像を拝観したときは、その菩薩像の姿に感動したことが今も鮮明な記憶に残っています。あまりにも尊い姿に立ちすくみ、しばらく仏像の前で手を合わせながら眺めてしまいました。国宝・阿弥陀三尊坐像は三千院のいちばんの見どころです。

わらべ地蔵

わらべ地蔵もまた三千院にいったら絶対見逃せないみどころのひとつです。往生極楽院周辺の苔や弁天池の脇に、ちょこんと顔をだしている小さなお地蔵さまで、小さな子供のような姿から「わらべ地蔵」と名付けられています。表情や体の動きが豊かで、無邪気にあそんでいる子供たちのような姿です。雪が降ると白い帽子をかぶったようになるのが更に可愛らしく、春夏秋冬で異なる雰囲気が観られます。

客殿襖絵

三千院には明治後期~大正時代にかけて活躍した画家の襖絵があります。御殿場募景図は竹内栖鳳の作品で、霧にけぶる木々が印象てきです。当時の画家が気沿い合って製作された襖絵が数多く奉納されており、宝物館で観賞することができます。

三千院のイベント

初午・大根焚き

大根だきは例年2月の初午にあわせて行われるイベントで、無病息災を祈願した祈祷炭の大根焚きが無料で接待されます。大根は地元・大原で栽培された大根を使用し、大きな釜で焚きだしています。大原の十泊な大根は味が染みやすいことで有名です。深々と冷え込む2月の大原であたたかく炊きだされた大根は身体の芯まであたたまります。

2022年は新型コロナウィルスの感染症対策で、境内での飲食ではなく持ち帰り用の容器で配られます。

不動大祭

不動大祭は毎年4月から5月にかけて1か月間行われる例大祭で、金色不動堂の本尊・金色不動明王を祀る例大祭です。智証大師・空海の作とよばれる金色不動明王は秘仏で、毎年例大祭の期間中のみ開扉されます。秘仏・金色不動明王と「善の綱」を通じて繋がることができる貴重な機会です。

三千院の御朱印

三千院の情報

寺院名 三千院(さんぜんいん)
住所 京都市左京区大原来迎院町540
電話番号 075-744-2531
拝観時間

9:00~17:00 

※11月 8:30~17:00 12月~2月 9:00~16:30

拝観料金

一般:700円  中・高校生:400円 小学生:150円

公式サイト

http://www.sanzenin.or.jp/
備考  

 

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