西明寺のみどころ
西明寺のみどころは、紅葉シーズンのもみじです。山寺らしい風情ある建物と紅葉のコントラストの美しさがすばらしい和の趣きを醸し出します。神護寺からウォーキングコースや清滝河沿いも見事な赤と黄のもみじで参道の景色も圧巻です。
京都にもっとも観光客が訪れる紅葉シーズンに訪問客は増えますが、京都市街地にある紅葉の名所に比べると、まだまだ人も少なく、ゆっくりした時間を過ごすことができます。絵画や写真好きにたまらない絶景に出逢えることは間違いありません。
槙尾山 西明寺
京都の三尾とは?
槙尾山 西明寺のはじまり
西明寺は、824〜834年(天長年間)に弘法大師の高弟 智泉大徳が神護寺の別院として創建したことがはじまりです。智泉大徳は、弘法大師より「密教の事は智泉に任す」と云われるほど聡明な高僧でした。西明寺は火災と復興を繰り返しており、現在の本堂は1700年(元禄13年・江戸時代)に創建されました。第5代将軍・徳川綱吉の生母として知られる桂昌院の寄進によるもので、境内には「三つ葉葵」御紋があり、徳川家との関係の深さがうかがえます。
西明寺の境内
西明寺は京都三尾三山を代表する古刹で、山門をくぐると立派なスギが迎えてくれます。境内は四季折々の草木に囲まれ、季節ごとに変化する表情が魅力です。境内には灯篭や鐘楼・苔庭などがあり、日本らしい風情たっぷりの撮影ができるので、一眼レフを抱えたカメラマンがたくさんいます。紅葉のハイシーズンは観光客が増えますが、市内のほかの寺院に比べると少ないので、ゆっくりと撮影を愉しめるのも魅力です。
本堂
西明寺の本堂は、1700年(元禄13年・江戸時代)に桂昌院の寄進された総ケヤキ造りの建物です。本堂の裏側には庭が広がっており、夏には青々とした苔と緑、秋には真っ赤に染まったもみじが絶景です。西明寺は貴重な仏像が数多く安置されていることでも知られています。
ご本尊は釈迦如来像で、仏師・運慶による彫刻です。お釈迦様がインド各地を説法して歩いている姿を表現しており、一般的な釈迦如来像とは異なるのが特徴です。本堂の東の脇侍には千手観音菩薩像が安置されており、西明寺でもっとも古い仏像です。ふっくらした顔立ちで柔らかい印象です。
苔庭
西明寺の本堂周辺は苔庭が広がっています。夏の青々とした苔や秋の紅葉と苔のコントラスト・冬の雪が被った苔など、季節によって変わる風景が魅力です。観光客が少なめなので、静寂を感じながらゆっくりと過ごせます。縁側に腰かけて、のんびり庭を眺めていると心が洗われて、ポジティブな気持ちになれます。
表門
西明寺の表門は山寺の風情が漂う小さな山門です。本堂の建物同様に桂昌院の寄進によって建てられました。門をくぐると大きなスギの古木があり荘厳な雰囲気を醸し出します。山間ならではの風景で京都市内とは対照的な雰囲気が楽しめます。
鐘楼
西明寺の鐘楼は元禄時代に造営されました。現在も朝と夕の2回、時を告げる鐘として打ち鳴らされています。静寂のなか響き渡る鐘の音の美しさは格別で、山寺の厳かな雰囲気を醸し出します。大晦日の深夜には除夜の鐘が108回打ち鳴らされ、1年が締めくくられます。
清滝川
清滝川は、西明寺の前を流れる渓流で、その美しさは日本特有の自然美に溢れています。秋には紅葉の名所として、多くの人が訪れます。指月橋からの景色も美しく、紅葉を描く人々やカメラマンが集まります。清滝川から見上げる指月橋の景色も美しいようです。
紅葉の名所でありながら観光客が少ない【西明寺】
西明寺は神護寺・高山寺と並ぶ京都屈指の紅葉の名所です。秋は三尾の古刹をめぐる紅葉散歩がおすすめです。神護寺、高山寺と比べると、境内も建物もこぶりで境内も狭いため古刹らしい風景を楽しめます。鐘楼や灯篭、苔庭などの建造物が多く、四季の草花と寺社のコラボレーションの風情ある撮影ができると評判です。
西明寺の御朱印
西明寺の情報
寺院名 | 西明寺(さいみょうじ) |
住所 | 京都府京都市右京区梅ヶ畑槇尾町1 |
電話番号 | 075-861-1770 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 大人:500円 中高生:400円 |
公式サイト | https://www.saimyoji.or.jp/ |
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