【室生寺】シャクナゲの名所は平安時代前期の仏教文化が満載!

お寺と神社
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室生寺のみどころ

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室生寺のみどころは平安時代前期の弘仁・貞観文化の仏教建築と彫刻です。境内の御堂や仏像の多くがこの頃に造られており、密教と神仏習合の文化背景が色濃く反映されています。

仏像やふくよかで穏やかな表情が多く、光背の鮮やかな図柄も見ごたえがあります。これまで仏像に興味がなかった人でも楽しめる特徴的な作品が多いです。

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境内には四季の草木が季節によって異なる表情を見せてくれます。室生寺はシャクナゲの名所として有名で、4月中旬から5月中旬にかけて見頃を迎えます。秋は室生山全体が赤や黄に染まり紅葉が楽しめます。

女人高野 室生寺

室生寺は奈良県と三重県の境に位置し、女人高野として知られています。女人高野とは女性の参詣が許された高野山という意味があり、かつて女性禁制であった和歌山の高野山に対して名づけられました。

奥深い山と渓谷に囲まれた室生寺は古来より祈雨の聖地とされ、うつくしい水と境内に咲く四季折々の花の名所です。初夏を薄紅色で彩るシャクナゲが有名で、ゴールデンウィークの観光スポットとして人気があります。

南都から離れている室生寺は数々の兵火にさらされることもなく、静寂のなか長い歴史を刻んできました。

境内の建築物や多くの仏像は国宝や重要文化財に指定されており、平安時代初期に密教の影響を色濃く受けた弘仁・貞観文化に触れることができます。全国的にも有名な仏像が目白押しで仏像ファンに人気なお寺です。

室生寺のはじまり

室生寺のはじまりは770~781年(奈良時代末期)に興福寺の僧・賢憬(けんきょう)によって開かれました。開基時にはすでに60歳を超えていたとされ、実質的な創建は2代目・修円であるといわれております。修円は興福寺の別当にも任ぜられ、江戸時代まで室生寺は興福寺の末寺となりました。

江戸時代に入ると1694年(元禄7年)に護国寺に拝領され、真言寺院に代わり、長谷寺を総本山とする豊山派になり、さらに1964年(昭和39年)に独立し、真言宗室生寺派の総本山として現在に至ります。

シャクナゲ

シャクナゲは室生寺を代表する花として有名です。鎧坂と呼ばれる石段の両脇に薄紅色の花を咲かせます。約3000株のシャクナゲの参道から見上げる五重塔の美しさは格別で、周囲の杉木立の荘厳な景色とのコントラストが格別です。例年4月中旬から5月中旬が見頃となり、ゴールデンウィークの観光スポットとしておすすめです。

室生寺の境内

室生川にかかる赤い太鼓橋を渡って仁王門をくぐると、室生山の山麓から中腹にかけて境内が広がっています。平安時代から鎌倉時代にかけて建てられた御堂の数々は国宝や重要文化財に指定されており、伝統的な寺院建築が鑑賞できます。五重塔から奥に進むと奥の院があります。

石段の数が多く、険しい道が続きますが、登り終えたあとの達成感は一入です。原生林に囲まれた清涼な空気と四季の草木を愛でながら、お散歩をすると心身ともにリフレッシュされます。

本堂

本堂は鎌倉時代後期1308年(延慶元年)に建立された入母屋造りで、国宝に指定されています。別名・灌頂堂(かんじょうどう)とも呼ばれ、真言密教のもっとも重要な儀式が行われる場所です。内陣と外陣が板扉で区画されており、和様と大仏様の折衷様式が取り入れられています。

本尊は如意輪観音菩薩像で、ふくよかで口が大きなところが特徴です。大阪府・観心寺、兵庫県・神呪寺と並ぶ日本三大如意輪観音菩薩のひとつとされています。

金堂

金堂は仏像ファン必見の有名仏像が立ち並ぶ豪華な須弥壇が印象的です。本尊・釈迦如来立像や薬師如来立像、地蔵菩薩像からは平安時代前期の密教芸術がうかがえます。

須弥壇背後の壁面には9世紀後半に描かれた「板絵著色伝帝釈天曼荼羅図(金堂来迎壁)」があります。経年劣化による彩色の剥落によって、うっすらとしか見ることができませんが、細やかな仏教絵画が施されているようです。2020年に寶物殿が建立され、国宝・十一面観音菩薩像をはじめ、十二神将の六躰などが移設されました。

五重塔

本堂から進むと見えるのが五重塔です。室生寺の五重塔は高さ16.1mで、屋外にある五重塔では最小です。平安時代初期に建立され、室生山の建築物のなかでもっとも古いといわれています。通常五重塔の相輪には水煙が置かれるなか、宝瓶と宝鐸をのせており、大変珍しい形状の五重塔です。

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初夏の頃にはシャクナゲが見頃となり、五重塔に続く石段の両端が薄紅色の花々に彩られます。周囲の杉木立に五重塔の朱色が映え、全面にはピンクの可愛らしいシャクナゲが咲き誇る景色が格別で、全国の写真ファンにも人気です。

奥之院

五重塔から険しい石段を登っていくと奥の院に到着します。室生山暖地性シダ群落と杉に囲まれた参道は、雨乞いの聖地にふさわしい場所で、息を切らせた喉に心地よい潤いを与えてくれます。

かなり厳しい参道を登り終えると、御影堂が見えてきます。鎌倉時代に建立された御影堂には弘法大師の像が、常燈堂(位牌堂)には位牌が安置されているので、お大師さまに手を合わせましょう。

 寶物殿

2020年9月5日に寶物殿が完成し、金堂に安置されていた仏像の一部が移転しました。これまで距離があった仏像が近くでよく見えるようになり、十一面観音菩薩像と地蔵菩薩像の荒廃の美しい図柄をハッキリ確認できます。

十二神将は六躰安置されており。金堂で拝観するよりもずっと見やすいです。期間によって、金堂の十二神将と替わると嬉しいなと思いました。

室生寺の寺宝

室生寺の寺宝は平安時代前期(弘仁・貞観年間)を中心とする仏教彫刻が豊富に残されています。密教の影響が色濃く、神仏習合や山岳寺院の文化が反映されました。日本史の授業で習う仏像彫刻も多いので、中学生や高校生なども楽しめるはずです。

中尊・釈迦如来立像

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釈迦如来立像は金堂の本尊で高さ237.7㎝の大きな立像です。木造の一木造りで平安時代前期に作られました。漆喰の黒い身体に赤く薄い衣を着ています。衣の美しいひだは翻波式(ほんぱしき)という手法で波を打つような彫刻が特徴です。

光背には7躰の薬師如来仏と唐草文様が描かれ、造立当初は色とりどりであっただろう彩色が薄っすらと残っています。光背の図柄のうつくしさは織物の絵柄のようにも見え、大変うつくしいです。

十一面観音菩薩立像

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室生寺でもっとも有名な仏像が十一面観音菩薩立像です。仏像のカレンダーやポスターにたびたび登場する観音菩薩像で、ふくよかな頬と煌びやかな宝飾に特徴があります。本尊の釈迦如来立像と同様にカヤ材の一木造りで同時期に作られました。

釈迦如来立像と同様の光背の鮮やかな彩色の図柄は、「室生寺様」という特有の作風です。2020年より金堂から寶物館に移設され、十二神将6躰とともに展示されています。

如意輪観音菩薩像

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本堂の厨子に安置されている本尊は、如意輪観音菩薩像です。おだやかな表情でふくよかな体躰が特徴的で、金堂の仏像同様にカヤ材の一木造りで作られています。日本最大如意輪観音菩薩像のひとつとされており、やさしい顔立ちとふっくらしら肉づきのよい作風が人気です。

十二神将立像

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室生寺の十二神将立像は薬師如来を全方位から護る従者で、頭上に十二支のモチーフをつけています。鎌倉時代の作品で力強い表情と筋肉やしなやかな動きが特徴です。

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左手に頬をついて上を見上げる珊底羅大将(未神)と、矢を突き出して鋭い眼光でにらむ因達羅大将(申神)は他の寺院ではみられない珍しい姿で、個人的にイチオシの仏像です。

室生寺の御朱印

室生寺の情報

寺院名 室生寺(むろうじ)
住所 〒633-0421 奈良県宇陀市室生78
電話番号 0745-93-2003
拝観時間 9:00~16:00 ※寳物殿:9:30~15:30(受付終了:15:00)
拝観料 大人:600円 子供:400円 ※寳物殿:一律400円
公式サイト 室生寺公式サイト
備考  

 


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