高山寺のみどころ
高山寺のみどころは石水院からの紅葉の景色です。高山寺は秋の紅葉の名所と知られており、神護寺・西明寺とあわせた紅葉めぐりが定番です。高山寺は栂尾山の傾斜に沿って境内が広がっており、ハイキングを楽しみながら、長い歳月をかけて自然が生み出した紅葉美を堪能できます。国宝・石水院には小さな露地庭があり、秋には木々が赤や黄に染まります。奥には向山の借景が広がり、京都市内では味わえない大自然あふれています。
高山寺といえば国宝・鳥獣人物戯画が有名です。原画は京都国立博物館に所蔵されており、2021年は「国宝・鳥獣戯画展」が全国で開催されました。高山寺には摸本が展示されており、楽しく可愛らしい絵巻物が楽しめます。高山寺限定のグッズも販売されているので、鳥獣戯画ファンは必見です。
栂尾山 高山寺
高山寺のはじまり
明恵上人
京都の三尾三山
高山寺の境内
高山寺の境内は栂尾山の傾斜に沿っており、厳しい高低差が特徴です。古代より山岳修行の適地とされてきました。自然豊かな山林に囲まれた境内で、古刹らしい風情が感じられます。
秋にはもみじが赤く色づき、見事な紅葉美で観光客を魅了します。境内にはバスが通る国道から参道を上がり、つきあたりの金堂からぐるっと周ると一周できます。
金堂
高山寺の金堂は室町時代に焼失した本堂跡で、現在の御堂は江戸時代の寛永期(1624~1644年)に御室仁和寺から移築されたものです。高山寺の中でもっとも高く奥まった場所にあり、表参道から金堂までの杉並木が荘厳です。創建当初は高山寺の中心的役割を果たしたとされています。
国宝 石水院
石水院は鎌倉時代から唯一遺存する高山寺の御堂で、国宝に指定されています。明恵上人が後鳥羽上皇から学問所として下賜されたました。木造の簡素な造りですが、栂尾山の自然と借景の調和が素晴らしく山里の風情をより一層感じられる場所です。
秋には石水院の軒先から眺める紅葉が美しく、その場から離れるのが惜しくなるような圧巻の景色を眺められます。
日本最古の茶園
高山寺には宇治茶のはじまりとされる日本最古の茶園があります。日本のお茶は栄西禅師が茶の種子を中国から日本に持ち込んだのがはじまりとされています。明恵上人は栄西禅師からもらったお茶の種を高山寺内に植え、そこで出来た茶葉が宇治茶の源流となりました。現在も宇治の篤志家によって、高山寺の茶園は維持管理され、毎年茶摘みが行われます。茶園で採れた新茶は少量ですが希望者に下げ渡しもされているそうです。詳しい情報は5月下旬に公式サイトを確認してみてください。
毎年11月8日には宇治の茶業界関係者が集まり、明恵上人の廟前に新茶を献供する献茶式が執り行われます。開山堂内に安置されている明恵上人坐像を拝する数少ない機会です。
高山寺の芸術
高山寺は国宝・鳥獣人物戯画をはじめ、さまざまな国宝や重要文化財の書画を所蔵しています。明恵上人にまつわる絵画や仏教画・仏像などがありますが、多くの文化財は東京・京都の国立博物館に寄託されているようです。鳥獣人物戯画は複製が通常公開されており、長い絵巻物で展示されています。見応えがあり楽しい絵画で、高山寺のみどころのひとつです。
国宝 鳥獣戯画
国宝・鳥獣人物戯画は全長10mにも及ぶ動物を擬人化した墨絵です。絵巻物のように物語になっていて、漫画のはじまりともいわれています。作者は不明ですが画風がシンプルで大変人気があります。絵の中からウサギやサル、カエルの声が聞こえてきそうです。
鳥獣人物戯画は甲乙丙丁4巻からなる絵巻物で、それぞれの絵巻物ごとにテーマが異なります。甲巻に擬人化された動物が描かれており、もっとも有名な作品です。高山寺に行ったら絶対に見逃せない芸術作品で、国宝・石水院に展示されています。堂内には鳥獣戯画のおみやげ品もあり、記念にグッズを購入する観光客やファンも多いです。
高山寺の御朱印
高山寺の情報
寺院名 | 高山寺(こうさんじ) |
住所 | 京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町8 |
電話番号 | 075-861-4204 |
拝観時間 | 8:30~17:00 |
拝観料 | 800円 ※秋期入山料500円 |
公式サイト | 高山寺公式サイト |
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