【橿原神宮】神武天皇を祀る、奈良の官幣大社

橿原神宮のみどころ

橿原神宮のみどころは、雄大な本殿と境内です。橿原神宮の境内は、圧倒的な広さを誇り、広々とした荘厳な雰囲気に心が洗われます。本殿の背後には大和三山のひとつとして知られる畝傍山（うねびやま）があり、自然に囲まれた清々しい神社です。

参拝は、早朝の時間帯がおすすめです。爽やかな風と境内に差し込む朝日を浴びると、素晴らしい1日のはじまりを迎えられます。橿原神宮の境内が、散歩やピクニック、登山も楽しめるので、アクティブに遊びたい人にもぴったりです。

橿原神宮は、日本の初代天皇・神武天皇を祀る官弊大社（日本で最も格式の高い神社）です。奈良人の伝統行事に欠かせない神社で、初詣やお宮詣り、七五三などに訪れる人が多く、期間中は家族連れで賑わいます。奈良県内では比較的新しい神社ですが、春日大社に並ぶ参拝者数を誇る人気の神社です。

橿原神宮が神宮として創建されたのは、明治23年です。明治に入り、天皇の御聖徳を永遠に尊び敬いたいという民間有志の請願から、明治天皇が元京都御所の賢所と神嘉殿を払い下げられ、官弊大社（日本で最も格式の高い神社）として鎮座されました。

日本最古の歴史書「日本書紀」によると、天照大神の血を受け継ぐ、神倭伊波禮毘古命（むやまといわれびのみこと）が、豊かな国づくりをめざして、畝傍山の麓に橿原宮を創建したことがはじまりと記されています。

橿原神宮内には「日本建国の地」と記され、歴史上重要な地であったことがわかります。

神武天皇は宮崎県の高千穂から、東へとさまざまな苦難を乗り越えて、この橿原へ辿り着いたといわれています。途中生駒の豪族に阻まれ熊野に南下した際に、3本脚の八咫烏（やたがらす）に出会った逸話が有名です。

幾度の決戦を経て、大和国を平定した神武天皇は、橿原宮で初代天皇に即位したと、日本書紀に記されています。即位した日が紀元前600年2月11日と云われ、現在の建国記念日にあたります。

橿原神宮の境内は、本殿を中心に奈良盆地の雄大な自然に囲まれています。神社の参拝はもちろん、畝傍山や森林遊苑や若桜遊苑など、登山道や林地・芝生エリアなど、自然に触れ合うアウトドアスポットとしても人気があります。

橿原神宮の中心部となる拝殿前の境内は、無駄が一切なく、整然とした砂利の広場が広がっています。南神門をくぐり、畝傍山を臨む壮大な景色は圧巻です。

外拝殿は荘厳な入母屋造で左右に廻廊を配し、本殿は、橿原神宮の創建に際して、京都御所から下腸した建物を移築しています。拝殿から抜ける風通しが心地よく、清々しい場所です。

出典：写真AC

表参道の北側に広がる森林遊苑は広大な敷地から成る林地と芝生広場です。正面に畝傍山を臨み、草木や小鳥のさえずりなど、奈良の雄大な自然を楽しめます。

北神門の北側には若桜遊苑が広がり、太平洋戦争の戦没者の慰霊公苑で、航空母艦の慰霊碑と錨が建立されています。

遊苑エリアは自然に触れ合いながら、ピクニックをしたり、日向ぼっこをして、ゆっくりと過ごせる場所です。家族連れやカップルの休日におすすめです。

出典：写真AC

深田池は、南神門の南側に広がる池です。面積は約49,500㎡（約15000坪）の大きな池では四季の花々を楽しめます。春はサクラ、初夏は菖蒲、秋は紅葉が美しく、散歩におすすめです。

対岸まで遊歩道が整備されているので、川の中心から周囲の景色を眺めることができます。シラサギや鴨なども泳いでいるので、バードウォッチングも楽しめます。

出典：写真AC

神武天皇陵は、神武天皇のお墓とされている古墳で、畝傍山の北東にあります。周囲が約100mの小さな円墳でパワースポットとして人気が高いです。

日本初期や古事記によると大和地方を平定した神武天皇は、国家平定に尽力した人々に賞を与え、即位76年にあたる3月11日に橿原宮にて127歳で崩御されたといわれています。翌年に畝傍山東北陵に葬られ、現在に至ります。

橿原神宮は、日本最初の天皇・神武天皇を祀るにふさわしい荘厳な官幣大社です。橿原神宮の境内の美しさと周囲の豊かな自然に身を置くと、日頃のストレスや悩みがゆっくりと身体の外へ流れ出ていくようです。

スマホを置いて、橿原神宮の豊かな自然に身を委ね、太陽の光、草木の香り、鳥や虫の音を感じるとやさしさを取り戻せる気がします。