建仁寺 両足院のみどころ
建仁寺 両足院のみどころはたくさんあります。通常期は坐禅や写経体験が毎日開催されているので、仏教の教えを観るだけではなく、身体で体験することができます。坐禅の体験後は両足院のお坊さんによる説法があり、坐禅のあとの説法は心に沁みます。坐禅会場となる方丈の正面は、池泉式回遊庭園が広がり、祇園の喧騒から離れて、静かに落ち着いた心が取り戻せます。
年に数回行われる特別公開では期間限定で美術品が公開されるほか、方丈や庭園内の拝観が可能になります。建仁寺の搭頭はなかなか内部を拝観できる機会は少ないので、特別公開は見逃せません。
建仁寺 両足院
建仁寺 両足院は建仁寺の搭頭寺院のひとつで、現在残っている14の搭頭寺院のなかでもとりわけ有名です。両足院の庭園は京都府指定名勝庭園に指定されており、6月下旬から夏にかけて咲く半夏生(はんげしょう)の美しさから「半夏生の寺」ともよばれています。両足院では坐禅や写経体験ができることでも知られており、美しい庭園の前で草木や風の薫りを感じながらの坐禅と禅僧の説法は格別の体験です。
建仁寺 両足院のはじまり
両足院は1358年(室町時代)に龍山徳見(りゅうさんとくけん)の墓所として、護国院(栄西の墓所)と区別されたのがはじまりです。龍山徳見は12歳で仏門を志し、17歳で得度しました。22歳で印可を受けたあとに中国へ渡り、66歳まで滞在していました。建仁寺には足利尊氏の弟・足利直義の招きを受けて住持となり、その後天龍寺や南禅寺などにも住しました。
両足院は「饅頭始祖の寺」としても有名です。龍山徳見は中国僧・林浄因(りんじょういん) という弟子がおり、帰国の際に来日しました。 林浄因 は両足院にて「饅頭(まんじゅう)」の文化を伝えたとされています。
1536年(戦国時代)の火災までは「地足院」という名称でしたが、再建に伴って「両足院」と改名されました。以後数々の災害に合い修復や再建を重ねて現在に至ります。
建仁寺両足院の境内
建仁寺両足院の境内は本堂と僧侶の私室・書斎「大書院」を含む「方丈」と茶室、庭園、毘沙門天堂があります。庭園は京都府指定名勝庭園に指定されており、庭園のうつくしさは圧巻です。両足院の境内は方丈は坐禅会参加者は拝観可能で、一般公開はしていません。庭園・文化財については1年に数回など期間限定で特別公開されます。
方丈(ほうじょう)
方丈とは本堂・客殿・住職の教室を兼ねる建物でです。両足院の方丈は法要を行うためだけでなく、坐禅会や多聞会(勉強会)、美術品の展示などにも使用されています。方丈の正面には池泉式回遊庭園が広がっています。祇園市街の喧騒から離れ、静かに瞑想体験ができる場所です。両足院公式ウェブサイトにて坐禅会の申し込みができるので、お時間があれば体験してみてください。
庭園
本堂から大書院の正面にかけて池泉式回遊庭園が広がっています。書院前庭では毎年6月下旬から初夏にかけて「半夏生(はんげしょう)」白い花をつけるので、「半夏生の寺」とも呼ばれています。半夏生は開花すると緑の葉が白く変わり、開花が終わると緑に戻る不思議な花です。池のほとりの岩は大きな亀のように見えます。
特別公開の際には内部拝観が可能になります。方丈と庫裡の中庭もまたすばらしい坪庭で、水鉢が特徴的的です。両足院は決して大きくないですが、コンパクトにみどころが詰まっています。
毘沙門天堂
毘沙門堂は両足院の入口を入ってすぐ左にある小さなお堂で、寅年の守護神・勝利の神様として知られる毘沙門天を祀っています。2022年は寅年ということもあり、初詣にはたくさんの人々がお詣りしていました。両足院の毘沙門天像は鞍馬寺の毘沙門天像内から出てきた胎内仏で、戦国時代には黒田長政が毘沙門天像を内兜に入れて、関ヶ原の戦いに勝利したといわれています。
建仁寺 両足院の催し
坐禅体験
両足院では月に1回「水月会」、定期的に個人・団体向けの「坐禅会」など、趣向を凝らした坐禅イベントを行っています。水月会は月一回の月例坐禅会で、毎月第1日曜日の午前8:00から開催しています。個人・団体向けについても事前予約制で毎日8:30から行っているので、京都滞在の朝はぜひ体験したいものです。
坐禅や写経体験はもちろん、終わった後の僧侶の説法が心に沁みます。公式ウェブサイトにて事前予約が必至ですが、比較的予約は取りやすくなっています。個人的に京都市内のなかで体験できる「坐禅」のなかでは、特におすすめしたお寺です。
特別公開
両足院の境内は通常非公開ですが、期間限定の特別公開で境内を拝観することができます。方丈で障壁や屏風絵などが展示されます。同時に建物内や庭園を拝観できるので、ぜひ公開時期に訪れてみてください。両足院の魅力が詰まっています。
建仁寺 両足院の御朱印
建仁寺 両足院の情報
寺院名 | 建仁寺 両足院(けんにんじ りょうそくいん) |
住所 | 京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591 |
電話番号 | 075-561-3216 |
拝観時間 | 坐禅会の開催時間・特別公開による |
拝観料金 | 坐禅会の開催時間・特別公開による |
公式サイト | http://www.ryosokuin.com/ |
備考 | 坐禅・写経申込はこちら:http://airrsv.net/ryosokuin/calendar |
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