【春日大社】奈良の伝統行事が行われる有名な観光スポット

お寺と神社

春日大社のみどころ

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春日大社のみどころは参道に並ぶ約3,000基の燈籠と飛火野の鹿です。一年で数回開催される「春日大社万燈籠」では燈籠にあかりが灯り、幻想的な姿を魅せてくれます。奈良の子どもたちの祈りが込められているので、一基ごとに書かれた願いを眺めるのも楽しみのひとつです。日中には燈籠からひょっこり鹿が顔を出してきます、春日大社の鹿は温厚な子が多く、人懐っこくて可愛らしいです。

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春日大社の境内には「飛火野」と呼ばれる大きな広場あり、定期的に鹿寄せが行われます。鹿寄せではスタッフの人がホルンを吹くと春日山から大勢の鹿たちが勢いよく飛火野に集まります。ホルンの音色を聴いて、どこからともなく駆け付ける鹿が不思議で楽しいです。

春日大社

春日大社は奈良市にある有名な観光スポットで、奈良県民の初詣スポットとしても人気があります。全国に約1000社ある春日神社の総社でご祭神は藤原氏の氏神である4柱です。創建時より藤原氏と共に隆盛した春日大社は、藤原氏の氏寺・興福寺との関係が深いことで知られています。

鹿を神使としており、奈良公園や東大寺でお馴染みの鹿が春日大社の参道にも現れます。春日大社は藤の名所としても知られており、初夏の時期には美しい紫の花と芳醇な香りが迎えてくれます。

奈良市は観光客向けのイベントとして、定期的に夜間のライトアップイベントを行っています。春日大社は2月のなら瑠璃絵、8月のなら燈花会(とうかえ)の会場になっており、石灯篭にあかりが灯り、参道にはプロジェクションマッピングを駆使したモダンな光の演出がなされ、夜の春日大社を楽しめるイベントが行われます。

春日大社のはじまり

春日大社は768年(奈良時代)に平城京の主語と日本国の繁栄祈願のために創建されました。主祭神である武甕槌命(タケミカヅチ)は茨城県の鹿島神宮の祭神ですが、かつて白鹿に乗って御蓋山(春日山)の麓にやってきたことから、春日大社の祭神となりました。藤原氏の氏神とされていますが、称徳天皇の勅旨によって社殿は造営されています。

春日大社の境内

春日大社の境内は御蓋山に沿って広がっており、本殿は石灯篭が並ぶ参道を上がっていくと朱い中門が見えます。本殿をはじめとした重要な社殿の四方には回廊はあり、四方を囲まれています。

本殿

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本殿は中門のなかに4棟の市電があり、それぞれ異なる柱を祀っています。第一殿は武甕槌命(たけづかづちのみこ)、第二殿は経津主命(ふつぬしのかみ)、第三殿は天児屋根命(あめのこやねのみこと)、第四殿は比売神(ひめがみ)が祭神です。

武甕槌命と経津主命は、常陸国風土記にも登場する神様で、茨城の鹿島神宮・千葉県の香取神宮の祭神でもあり、いずれも常陸から奈良にやってきたといわれています。天児屋根命は中臣氏の氏神で、比売神は女神です。本殿は1863年(文久3年)に建立され、国宝に指定されています。

中門・御廊

中門は春日大社の本殿前にある楼門であざやかな朱色と唐破風(からはふ)が特徴です。唐破風とは日本の城郭や社寺の玄関にある丸みを帯びた屋根板を指します。破風は明治時代に増築されており、楼門は1613年(慶長18年)に建立されました。春日大社は拝殿がないため、一般客は幣殿から特別参拝客は中門から参拝するのが通例となっています。

南門

南門は参道から社殿に入るための玄関となっており、春日大社でもっとも大きな楼門です。現在の楼門は1382年~1385年頃に建立されましした。平安時代中期より藤原氏や摂関家によっって始まった春日詣の祭に表向門とされ、現在まで春日大社の正門としての役割を果たしています。

幣殿・舞殿

幣殿は南門の正面にあり、一般参拝客の拝殿として利用されています。元来は天皇のお供物・御幣物を納めるための社殿です。舞殿は御神楽を行う場所として使用されます。春日大社では幣殿と舞殿を天井板で区別しています。

若宮神社

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若宮神社は春日大社の境内にある摂社で、本殿の次に広大な規模を持っています。ご祭神が天児屋根命(あめのこやねのみこと)で「知恵と生命の神様」として若々しいエネルギーのご利益があるとされています。若宮神社では奈良市最大のお祭り・春日若宮おん祭が有名です。おん祭は国指定重要無形重要文化財で、12月の中心行事では伝統的な行列が奈良市内を練り歩きます。

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若宮神社にはさらに摂社があり、春日大社境内の15社を若宮十五社とし、若宮十五社めぐりを楽しめます。境内にある夫婦大國社(めおろだいこくしゃ)で受付をすると玉串札を授与されるので、十五社に玉串札を納めましょう。すべて参拝が済むと記念の御朱印とおしるしが授与されます。結願の第十五社・夫婦大國社は日本の神社で唯一夫婦の神様を祀っており、夫婦円満や良縁にご利益があるとされています。

飛火野

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飛火野は春日山の麓にある総面積約660ヘクタールの芝生広場です。ホルンで鹿を呼び寄せる「鹿寄せ」や小正月に古いお札や正月飾りなどをお焚き上げする「大とんど」などが行われます。飛火野は鹿が多く集まるスポットで夏には青々と茂った美しい芝生の草原が広がります。夏の早朝は人も少なく、濃い空の色と青々と輝く芝生、鹿が戯れる風光明媚な絶景が楽しめます。

飛火野は春日大社創建ゆかりの地ともされ、常陸国からやってきた武甕槌命(たけづかづちのみこ)に随伴した八代尊が口から火を噴いてあかりを灯したところ、その日が消えずに飛びまわったとされる伝説から「飛火野」と名づけられました。

春日大社の催し

春日祭

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春日祭は例年3月に行われている官祭で、849年(嘉祥2年)から行われています。明治時代以前は2月と11月の年2回国家安泰と国民繁栄の祈願のために天皇の勅使を招き行われていました。現在も勅祭とされ、春日祭は日本を代表する三勅祭のひとつです。勅祭とは天皇の勅使(ちょくし)が派遣され行われる官祭のことをいい、京都の上賀茂神社・下鴨神社で開催される葵祭、石清水八幡宮の例祭・石清水祭と並んで三勅祭とされています。

正式な日本の装束をまとった勅使が本殿を開扉し奉仕する儀式が行われ、一般客は拝観することができません。最終日には御田植祭とよばれる五穀豊穣を祈願する祭典が行われ、境内にある3カ所の広場で巫女さんが田植えの舞を神楽にあわせて奉納します。春日祭は一般拝観はできませんが、国家的な伝統儀式として継承され続けています。

春日若宮・おん祭

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春日若宮・おん祭は奈良市最大のお祭りで、国指定無形重要民俗文化財に登録された伝統的な行事です。例年12月中旬に行われており、華やかな行列が人気で、地元の人だけでなく、観光客も集まります。「お渡り式」とよばれる華やかな行列が特徴で、伝統的な衣装をまとった奈良市内を練り歩きます。

若宮神社は平安時代に起こった長年の飢饉や疫病蔓延の救済のために関白・藤原忠通が若宮神社を創設したのがはじまりで、おん祭は1136年(保元元年)に五穀豊穣と万民安楽を祈り、大和国一斉をあげて儀式を執り行ったことがはじまりとされています。現在まで870年以上続けられており、奈良の伝統的な行事として知られています。

春日大社の御朱印

春日大社の情報

神社名 春日大社
住所 〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160
電話番号 0742-22-7788
拝観時間 6:00~18:00
拝観料 なし
公式サイト 春日大社公式サイト
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