【上賀茂神社】京都の神前結婚式場として人気が高い京都最古の神社

お寺と神社

上賀茂神社のみどころ

上賀茂神社のみどころは境内ナンバーワンのパワースポットとして有名な岩上と縁結びの神様で知られる片岡社です。岩上は上賀茂神社の信仰の原点とされ、とりわけパワーが強いな場所とされています。結界が張られている小さな岩場の前でゆっくり深呼吸をしながら、身を委ねてみるとじわじわとパワーがチャージされるでしょう。

上賀茂神社は広い芝生や社殿の雰囲気がゆったりとしていて、清々しい空気感が漂っています。京都の人気観光スポットに比べると、参拝者や人混みも少なく、ゆっくりと京都の風情を感じたい人におすすめです。

賀茂別雷神社(上賀茂神社)

上賀茂神社は京都のパワースポットとして知られている神社で、京都三大祭のひとつ「葵祭」や境内の盛り砂「立て砂」が有名です。下鴨神社とともに京都最古の神社とされ、京都のなかでもとくに強いパワーがあるとされています。

上賀茂神社の正式名称は「賀茂別雷神社」といい、ご祭神は賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)で雷を分ける力を持つ自然神です。電機産業の守護神や雷除けのご利益をはじめ、厄除けや縁結びの神様としても篤く信仰されています。

雷のパワーさえも司る強靭な神様として、古来では勝ち運の神様としても人気がありました。現在では、電気にかかわる産業から篤い信仰があり、地元・京都では「上賀茂さん」という愛称で親しまれています。

賀茂別雷神社のはじまり

賀茂別雷神社(上賀茂神社)は下鴨神社とともに京都最古の神社とされていますが、正式な創建時期は不明です。上賀茂神社のご神体である神山(こうやま)には、縄文時代後期の土器の出土が確認されています。

上賀茂神社はかつて山城国で強大な豪族であった賀茂氏を氏神とする神社で、奈良時代からすでに絶大な勢力を誇っていました。平安京遷都後も皇家の鎮護社として貴族から信仰が篤く、現在までの京都の変遷に深くかかわってきた神社といえます。

立砂(たてずな)

上賀茂神社の細殿(ほそどの)の前には、うつくしく整えられた2つの盛り砂があります。立砂(たてずな)と呼ばれる盛り砂は、上賀茂神社のご神体である神山(こうやま)を表現しており、神山が長岡京の鬼門の方角にあることから厄除けや浄化の役割を担っています。

立砂(たてずな)は清めの砂の発祥とされ、全国の神社のお清めの砂の原点です。立上賀茂神社も同様に参拝者向けの「お清め砂」があります。自宅の鬼門や角、玄関や台所などに砂を置くことで、住居の厄除けや浄化に効果があるとされています。

上賀茂神社の境内

上賀茂神社は美しく整備された芝生や境内を流れるきれいな小川など、京都の神社のなかでもとりわけ洗練された境内を有しています。境内には24の摂社があり、京都区なパワースポットが多数あるので、パワーチャージや癒しに最適な神社です。

本殿・権殿

本殿は1863年(文久3年)に徳川家の寄進によって造替されました。三間造で東が本殿、西が権殿とされ、権殿は本殿で祭事が執り行えなくなった場合に非常用として役割があり、調度品に至るまで本殿と同様のものが置かれています。

造替時期は下鴨神社の本殿と同様で、建築様式も似ています。両社の本殿はともに国宝指定されており、日本の代表的な神社建築の例とされています。

片山御子神社

片山御子神社は上賀茂神社にある第一摂社で、良縁や縁結びにご利益があるとされ、女性に人気がある神社です。片岡社の愛称と親しまれ、賀茂別雷大神の母親である玉依比売命(たまよりひめのみこと)を祀っています。玉依比売命は下鴨神社の西殿のご祭神と同様で、煙霧杉や美麗祈願に人気がある美しい巫女です。

平安時代には紫式部が何度もお参りをされていたとされ、古くから女性からの信仰が篤かったことがわかります。

岩上(がんじょう)

岩上(がんじょう)は片岡社にすぐそばにある樹木に囲まれた岩場です。上賀茂神社のなかでもっとパワーが強い場所とされ、注連縄で結界が張られています。岩上はご神体である神山(こうやま)と共に賀茂信仰の原点であり、神と人とを結ぶ神聖な場所です。

現在も重要な祭祀は岩上で執り行われており、上賀茂神社のなかでもとりわけ気が集中する場所であることがわかります。比較的小さな岩場となっており、素通りしてしまうことも多いですが、上賀茂神社ナンバーワンのパワースポットなので見逃せません。

境内のサクラ

出典:https://www.instagram.com/p/B-vu4rsjg2g/

上賀茂神社は京都のサクラの名所としても有名で、4月上旬には馬場にあるしだれ桜と八重桜が見事な花を咲かせます。

南側にあるのが樹齢150年以上の斎王桜で、あざやかな紅色の花をつけるのが特徴です。平安時代から鎌倉時代に上賀茂神社の奉仕した未婚の皇女・斎王にちなんで名づけられました。北側には斎王桜より早咲きの枝垂れ桜があり、淡いピンクの花が咲きます。光明天皇が京都御所から下賜されたことから、御所桜と名づけられました。

両木とも左右に広がる枝が立派な大木で、見頃には豪華絢爛なサクラが楽しめます。境内には馬場沿いのサクラをはじめ風流桜やみあれ桜など、さまざまなサクラが植樹され、長期間お花見が楽しめるスポットとして有名です。

上賀茂神社の催し

上賀茂神社の代表的な催しは賀茂祭です。通称・葵祭として知られており、京都三大祭のひとつに数えられます。総勢500名の平安装束をまとった行列が、京都御所を出発し、下鴨神社を経由して上賀茂神社に到着します。平安時代にタイムスリップしたような光景は優美で京都らしさを感じられるお祭りです。

賀茂祭

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賀茂祭は毎年5月15日に執り行われる祭祀で、京都でもっとも古いお祭りです。上賀茂神社のご祭神である賀茂別雷大神が神山に降臨した折にご神託があり、葵楓の蔓を纏って祭祀を執り行ったことがはじまりとされています。以降、祭祀の神具を葵で装飾するのがしきたりです。

源氏物語をはじめ、平安時代に書かれた書物や文献にもたびたび登場し、御所から上賀茂神社に向かう皇族の行列を一目観ようとする人々が溢れたといい、当時より盛大なお祭りであったことが伺えます。

応仁の乱から江戸時代初期に衰退をしていた葵祭ですが、1694年(元禄7年)に賀茂社(上賀茂神社および下鴨神社)の熱意と朝廷・公家・幕府の庇護のより、再興を遂げました。明治に入ってからは、不安定な国内情勢により、開催が難しい時期もありありましたが、1953年(昭和28年)に行列、7年後には斎王代を中心とする女人行列が復興し、初夏の京都市中を美しく雅に彩ります。

賀茂斎院の制

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賀茂斎院の制とは810年(弘仁元年)から1212年(建暦2年)から行われていた宮中と社のしきたりで、未婚の皇女を神の御杖代として神社に奉仕行うことです。神社に奉仕する皇女は斎王と呼ばれ、社の重要な祭祀を執り行っていました。

斎王によって奉仕期間が異なるため、代替わりの制度はないようですが、約400年にわたって続けられた神事です。現在は1956年(昭和31年)の斎王代復興に伴い、葵祭に皇子に代わる斎王代をを立て、祭祀を行うようになりました。

女人列御禊の儀

出典:https://www.instagram.com/p/BxComdEAhJM/

女人列禊の儀は斎王が直接祭祀を行うもっとも重要な儀式で、毎年5月4日に上賀茂神社と下鴨神社の両社で交互に執り行われます。上賀茂神社では御手洗川にかかる橋殿にて、当時の御禊が再現されています。

源氏物語では斎王の共奉として加わった光源氏を見ようと、葵の上と六条御息所が車争いをしたお話が有名です。

上賀茂神社の御朱印

上賀茂神社の情報

神社名 賀茂別雷神社(かもべつらいじんじゃ)
住所 〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339
電話番号 075-781-0011
拝観時間 8:30~17:00
拝観料 なし
公式サイト 賀茂別雷神社公式サイト
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