- 2022年一般参拝者でも「除夜の鐘」が撞ける京都のお寺
- 除夜の鐘はなぜつくの?108回の意味は?
- 除夜の鐘は事前予約制?整理券?先着順?
- 【祇園】高台寺/整理券配布:22時~・108組
- 【祇園】長楽寺/整理券配布:12/31 9時~・定員制
- 【七条】方広寺/先着順:12/31 23時45分~ ・90組程度
- 【七条】智積院:12/31 23:50~0:40・人数制限なし
- 【山科】毘沙門堂/先着順:12/31 23:45~
- 【宇治】平等院/先着順:12/31 23:45~
- 【鞍馬】鞍馬寺/先着順:12/31 23:45~
- 【出町柳】百万遍知恩寺/整理券配布:12/31 22:30~
- 【出町柳】清浄華院/先着順:12/31 23:30~
- 【西陣】報恩寺(鳴虎):先着順
- 【受付終了】除夜の鐘撞※12/27一般参加可能/知恩院・試し撞き
- 2022年の締めくくり!大晦日は除夜の鐘撞に出かけよう
2022年一般参拝者でも「除夜の鐘」が撞ける京都のお寺
京都の年末年始は各寺院で法要が執り行われ、日本の伝統的な年越しが体験できます。2022年の大晦日も各地で除夜の鐘撞きが開催される予定で、寺院によっては参拝客が鐘撞きをすることができます。今回は「今からでも間に合う!京都の除夜の鐘撞きができる寺院」をご紹介します。事前申し込み・整理券配布・当日整列など、寺院によって参加方法が異なりますのでぜひチェックしてみてください。
除夜の鐘はなぜつくの?108回の意味は?
除夜の鐘は大晦日から元旦を迎えるときに梵鐘(ぼんしょう)を撞く日本の仏教行事のひとつです。多くの寺院では23時30分を超えた時間帯から鐘を撞き始め、大晦日の晩に107回、最後の1回を元旦に鳴らしています。
除夜の鐘は元来中国の宋時代に鬼払いの儀式として行われ、日本には鎌倉時代に伝わりました。江戸時代には一般的に広がったそうです。日本の仏教寺院では大晦日に1年間を締めくくる法要「除夜法要(じょやほうよう)・除夜会(じょやえ)が行われ、法要の一部として梵鐘が撞かれます。厳かな法要ですが、寺院によっては除夜の鐘を一般参拝客に撞かせてくれる場合もあります。
除夜の鐘は一般的に108回撞くといわれていますが、理由は諸説あります。「108=煩悩の数」とされていて、除夜の鐘を撞くことによって、1年間の煩悩を取り払い新年を迎えるという意味が一般的に知られています。
煩悩とは「自分自身の心を苦しめる心」を指し、私たちの司る五感(味覚・嗅覚・視覚 ・聴覚・触覚)+意識から生まれる感情です。人間には煩悩の数が108個あるとされ、三世(過去・現在・未来)にわたって悩み苦しむとされています。除夜の鐘は鐘の音を聴きながら、煩悩をひとつずつ消し去るという願いが込められています。
ほかにも1年間を表す「二十四節気」を指すという説もあります。また108回に制限せずに鐘を撞く寺院もあり、そのような場合は整理券配布や列に並ぶことによって、一般参拝客が除夜の鐘を撞ける場合が多いです。
除夜の鐘は事前予約制?整理券?先着順?
一般参拝客が除夜の鐘を撞くには寺院によって条件が異なります。
【祇園】高台寺/整理券配布:22時~・108組
高台寺では大晦日の23時45分から除夜の鐘撞きが始まります。22時から108回分の整理券が配布され、108組限定で鐘をつくことができます。先着順なので早めに並ぶ必要があります。時間はだいたい1時30分頃までで、料金は無料です。
寺院名 | 高台寺(こうだいじ) |
住所 | 〒605-0825 京都市東山区下河原町526 |
電話番号 | 075-561-9966 |
除夜の鐘(12/31) | 整理券配布:22:00~ ※108組限定 |
大晦日(12/31) | 12/31 22:00~翌2:00 ※上記時間帯のみの夜間拝観を行います。高台寺天満宮授与品所:1:30終了 |
大般若祈祷会 (1/1) | 場所:高台寺 方丈 時間:11:00~ 高台寺僧侶によるダイナミックな読経が行われる元旦の行事です。 読経の風に当たるとその年一年無業息災に過ごせると言われています.。 |
公式サイト | 高台寺公式サイト |
【祇園】長楽寺/整理券配布:12/31 9時~・定員制
長楽寺では元旦(1/1)0:00~1:00まで、一般参拝客が除夜の鐘を撞くことができます。除夜の鐘撞きに参加する場合は大晦日(12/31)午前9:00から整理券が配布されます。志納料500円(釣鐘キーホルダー・厄除御札つき)が必要です。
正確な人数は不明ですが、定員になり次第、整理券配布は終了しますので、早めに行ったほうがよいでしょう。長楽寺は高台寺や知恩院近くの祇園エリアにありますが、あまり知られていないので穴場の寺院といえます。
寺院名 | 長楽寺(ちょうらくじ) |
住所 | 〒605-0071 京都市東山区円山町626 |
電話番号 | 075-561-0589 |
除夜の鐘(12/31) | 整理券配布:9:00~ ※定員になり次第終了 |
七福神詣で (1/1~1/15) | 期間中に【布袋尊像】が祀られ、京の七福神詣ができます。 その他寺院:ゑびす神(恵美須神社)・大黒天(妙円寺)・毘沙門天(毘沙門堂)・福禄寿(護浄院)・寿老人(行願寺)・弁財天(三千院) ※1/15には甘酒が振舞われます。 |
公式サイト | 長楽寺公式サイト |
【七条】方広寺/先着順:12/31 23時45分~ ・90組程度
方広寺では大晦日の晩(23:45頃~)に除夜の鐘撞が始まります。方広寺の梵鐘は日本全国でもとりわけ有名で、除夜の鐘を撞けるのは貴重といえます。除夜の鐘撞は先着順での受付で90組程度が対象のようです。初めの1打は住職が鐘を撞き、そのあとを一般参拝客が続きます。人数制限ありの先着順のため、鐘撞ができない場合もあるので、早めに境内に集合しておくとよいでしょう。
方広寺の鐘は「方広寺鐘銘事件」とよばれる歴史的大事件が有名です。豊臣家と徳川家の確執を決定づけるもので、大坂の陣の引き金となりました。梵鐘には「国家安康」「君臣豊楽」の文字が刻まれており、家康の文字が離れ、豊臣家が家臣と共に繁栄することが意味づけられていることに、家康が激怒したといわれています。
寺院名 | 方広寺(ほうこうじ) |
住所 | 〒605-0931 京都市東山区茶屋町527-2 |
除夜の鐘 (12/31) | 先着順 ※人数制限(約90組程度)で受付終了 12/31 23:45頃~ |
公式サイト | 方広寺公式インスタグラム |
【七条】智積院:12/31 23:50~0:40・人数制限なし
智積院では大晦日(12/31)23:40頃からお火焚き法要が行われ、23:50頃から除夜の鐘が始まります。鐘楼堂を先頭にして、それぞれ整理券あり/なしの列に誘導されます。整理券は元旦(1/1)0:30から行われる元朝祈祷大護摩供の参加者に配られます。
元朝祈祷大護摩供は事前申し込みが必要で、ホームページのお申込みフォームにて受付をしています。お申し込みは12/29までです。通常の祈祷と同様のフォームなので、祈祷年月日を「2022年01月01日」に指定しましょう。
祈祷申込がない一般参拝客も除夜の鐘撞ができます。誰でも鐘撞ができますが、0:40頃には終了予定なので、0時頃までには鐘楼堂前の整理券なしに整列しておくことをおすすめします。
寺院名 | 智積院(ちしゃくいん) |
住所 | 〒605-0951 京都市東山区東瓦町964番地 |
電話番号 | 075-541-5361 |
除夜の鐘 (12/31) | お火焚き法要 :23:40~ (於 柴燈護摩道場) 除夜の鐘:23:50~翌0:40頃 (於 鐘楼堂) ※除夜の鐘撞に参加される方は整理券あり/なしの列に並んでください。 |
修正会・元朝祈祷護摩供 (1/1) | 修正会:0:00~(於 講堂) 元朝祈祷大護摩供:0:30~(於 明王殿) ※ 元朝祈祷大護摩供 は事前申し込みが必要です。12月29日までに、祈祷年月日を「2022年01月01日」に指定して申し込みましょう。 |
公式サイト | 智積院公式サイト |
【山科】毘沙門堂/先着順:12/31 23:45~
毘沙門堂門跡では大晦日(12/31)の除夜法要終了後に除夜の鐘つきが始まります。除夜の鐘は23時45分頃から開始され、回数制限がないため例年2時すぎまで続くそうです。整理券や人数制限はないので、当日現地に赴くと全員が鐘撞きをすることができます。料金は志納制になっており、自分で金額が決められます。ご自身の志で毘沙門堂に奉納してください。
寺院名 | 毘沙門堂門跡(びしゃもんどうもんぜき) |
住所 | 〒607-8003 京都府京都市山科区安朱稲荷山町18 |
電話番号 | 075-581-0328 |
大晦日修正会 除夜の鐘 (12/31) | 大晦日修正会 :本堂法要 11:15~ 除夜の鐘:23:45~鐘打開始 ※除夜の鐘は【先着順】で制限はありません。 |
初寅・修正会法要 (1/1~3) | 初寅・修正会法要:11:00~・14:00~ ※ 初寅・修正会法要では開運福笹授与、福引があります |
公式サイト | 毘沙門堂門跡公式サイト |
【宇治】平等院/先着順:12/31 23:45~
平等院では大晦日(12/31)23:45頃~1:30頃まで鐘楼にて除夜の鐘撞きが行われます。一般参詣者も可能で人数制限はありません。先着順で執り行われ、 1組 5~6名(1組1打)です。先着1000名には記念の絵馬が進呈されます。除夜の鐘の時間帯は無料で入山できますが、庭園・鳳凰堂・鳳翔館の拝観はできません。また開門は南門のみで、表門からは入山できませんのでご注意ください。
寺院名 | 平等院(びょうどういん) |
住所 | 〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116 |
電話番号 | 075-551-1234 |
除夜会 (12/31) | 除夜の鐘:23:45~翌1:30頃(1撞:1組5~6名) ※除夜の鐘は【先着順】で制限はありません。 ※除夜の鐘が終了次第、閉門。 |
三が日 (1/1~3) | 1/1~3は通常通り(8:30~17:30)拝観可能です。期間中は南門受付が開門しています。 |
公式サイト | 平等院公式サイト |
【鞍馬】鞍馬寺/先着順:12/31 23:45~
鞍馬寺では大晦日(12/31)23:30からは除夜のお勤めが終了したのち、鐘楼にて除夜の鐘撞きが開始されます。僧侶に続き、一般参拝者の鐘撞きができます。108回以上撞くことができるので人数制限は設けられていません。大晦日の晩は鞍馬寺ケーブルカーの深夜運行はありませんので、ご注意下さい。初寅前夜祭は1月7日午後9時から執り行われます。先着30名に限り、お参りできます。
寺院名 | 鞍馬寺(くらまでら) |
住所 | 〒601-1111 京都市左京区鞍馬本町1074 |
電話番号 | 075-741-2003 |
初寅前夜祭 除夜の鐘 (12/31) | 初寅前夜祭:9:00~ ※事前予約終了 除夜の鐘:23:45~ ※除夜の鐘は【先着順】で制限はありません。 |
修正会 (1/1) | ご祈祷奉修:0:00~ ※本殿開扉 大福の御札・あうんの寅など授与 牛王宝印授与(12年に1度、寅年のみ)※予約のみ受付終了 |
公式サイト | 鞍馬寺公式サイト |
【出町柳】百万遍知恩寺/整理券配布:12/31 22:30~
百万遍知恩寺では大晦日(12/31)23:00から除夜法要・鐘楼法要が執り行われ、23:45頃から除夜の鐘撞きが始まります。22:15に大殿が開扉され、22:30から除夜の鐘撞きの整理券が配布されます。整理券は108番までで、整理券にない鐘撞希望者は順次後列に並びます。
百万遍知恩寺は「念珠繰り(数珠繰り)」の発祥の地とされ、大殿にある大念珠が有名です。除夜法要ではもっとも大きな大念珠を使用した数珠繰りが行われます。大念珠は通常年に2回しか使用されないため、貴重な機会といえます。一般参拝者も参加できるので必見です。
寺院名 | 百万遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ) |
住所 | 〒606-8225 京都府京都市左京区田中門前町103 |
電話番号 | 075-781-9171 |
除夜法要 除夜の鐘 (12/31) | 大殿開扉:22:15~ 整理券配布(除夜の鐘):22:30~ ※108名 除夜法要:23:00~ 除夜の鐘:23:45~ ※108回までは整理券ですが、それ以降は順次列に並ぶと鐘撞ができます。 |
公式サイト | 百万遍知恩寺公式サイト |
【出町柳】清浄華院/先着順:12/31 23:30~
清浄華院では大晦日(12/31)23:00から除夜の鐘・歳末回向が執り行われます。除夜の鐘は歳末回向に引き続き、23:30から境内に鐘楼にて開始されます。参拝者は誰でも鐘を撞くことが可能です。歳末回向・除夜の鐘に引き続き元旦修正会が始まり、参拝者にはぜんざいの接待があります。
寺院名 | 清浄華院 (しょうじょうけいん) |
住所 | 〒602-0852 京都市上京区寺町通広小路上ル北ノ辺町395 |
電話番号 | 075-231-2550 |
歳末回向・除夜の鐘/ 修正会 (12/31~1/1) | 歳末回向:23:00~ 除夜の鐘:23:30~ ※除夜の鐘が終了次第、元旦修正会 |
公式サイト | 清浄華院公式サイト |
【西陣】報恩寺(鳴虎):先着順
報恩寺では大晦日(12/31)23:45~翌1:00まで除夜の鐘撞きが行われています。除夜の鐘の最初と最後は住職は撞き、その間は一般参拝者が撞きます。参加無料で整理券配布はなく、当日に先着順で受付しています。参拝者にはかす汁のふるまいがあります。
報恩寺の鐘楼は平安時代に鋳造されたもので、国の重要文化財です。除夜と大法要以外に撞かれることはなく「撞かずの鐘」といわれています。
寺院名 | 報恩寺(ほうおんじ) |
住所 | 〒602-0066 京都市上京区小川町寺之内下射場579 |
電話番号 | 075-414-1550 |
除夜の鐘 (12/31) | 除夜の鐘:23:45~翌1:00頃 ※当日先着順で受付 |
鳴虎図特別公開 (1/1~1/3) | 寺宝「鳴虎図」特別公開 ※12年に1度 寅年の3が日のみに公開される貴重な絵画です。 |
公式サイト | 清水寺公式サイト |
【受付終了】除夜の鐘撞※12/27一般参加可能/知恩院・試し撞き
南禅寺・知恩院は12月1日から事前申込が必要で、既に【受付終了】しています。南禅寺は12/1に整理券が必要で1人1枚配布で2名まで鐘を撞くことができます。大晦日の当日には志納金が必要なので、志を準備しましょう。
知恩院は一般参拝者が鐘を撞くことはできませんが、僧侶によるダイナミックな除夜の鐘撞を鑑賞することができます。2021年の拝観は事前申し込み制で、12月13日12:00から受付を開始していましたがすでに定員に達したため現在は受付終了しています。
知恩院は12月27日14:00~に僧侶による試し撞きが行われます。試し撞きは事前申し込みが不要で誰でも拝観できるようです。鐘楼内で一定人数がを超えると入場制限されるようなので、試し撞きを鑑賞する場合は早めに現地に集合するのがよいでしょう。
2022年の締めくくり!大晦日は除夜の鐘撞に出かけよう
いよいよ2022年も残りわずかとなりました。来年への希望を込めて、ぜひ2021年の年越しは除夜の鐘で「除災招福」をしてみませんか?
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