平野神社のみどころ
平野神社のみどころは春のサクラです。平野神社は京都屈指のサクラの名所で、約60種400本のサクラが植えられています。見頃を迎えると境内全体がサクラに囲まれて、その美しさは圧巻です。これまで桜のスポットはたくさん巡ってきましたが、3本指に入るほどの景色でした。
境内には桜苑があり、サクラと菜の花のコラボレーションが楽しめる庭園もあり、サクラ好きは見逃せないスポットです。平野神社では早咲きのサクラとして有名な「魁桜(さきがけざくら)」があり、京都の観桜の始まりを告げます。通常桜は見頃が短いですが、平野神社は早咲きから遅咲きまで多品種のサクラがあるので、約1か月半観桜が楽しめます。
平野神社
平野神社794年(平安時代)に創建されたとされる由緒ある神社で、京都の桜の名所として知られています。サクラの木は平安時代中期から植樹され始め、平野神社原木のサクラもあります。江戸時代には庶民に夜桜が解放され、都を代表する花見の名所とされていました。
現在境内に約60種のサクラが植栽され、約1か月半の長い期間、サクラの花見が楽しめます。平野神社は神紋もサクラの形をしています。
平野神社のはじまり
平野神社は782年(延暦元年)に平城宮の宮中に「今木大神」が祀られたことからはじまりました。平安遷都と同時に現在の地に移されたそうです。平安時代中期には二十二社に選出され、上賀茂神社・下鴨神社・石清水八幡宮・松尾大社に並ぶ名社とされました。二十二社とは国家の重大事・天変地異に朝廷から特別の奉幣を受けた神社で、主に畿内の神社が選ばれました。
当時、平野神社の境内は現在の京都御所とほぼ同じ大きさを誇ったそうですが、時代の変遷とともに現在は200m弱四方の境内となりました。
平野神社の境内
本殿
平野神社の本殿は江戸時代前期の寛永期に再建された「比翼春日造(ひよくかすがづくり)」で、平野神社特有の形式です。1間の春日造を2つ並べてつなぎ、さらに2棟連結させており、別名「平野造(ひらのづくり)」と呼称されています。ほかでは見られない珍しい形式の建築として有名です。
拝殿
拝殿は江戸時代前期に東福門院(第2代将軍徳川秀忠の五女)によって寄進された舞殿方式の建築で、四方が吹き放しになっているのが特徴です。拝殿内部には海北友雪画の「三十六歌仙」の絵が飾られています。海北友雪は安土桃山時代を代表する絵師・海北友松の娘です。拝殿は2018年の台風21号で、すべての柱が折れて倒壊する被害に遭いましたが、2021年に1億3000万円に費用をかけ、修復が完了しました。
中門
中門は唐破風造(からはふづくり)・檜皮葺の屋根で、1653年頃に造営され、1937年に改造されています。二条城や松尾大社の唐門と同様で、江戸時代を代表する建築手法のひとつです。門には桜の社紋が掲げられており、平野神社が桜に由緒ある神社だということがよくわかります。
桜苑
桜苑は平野神社のいちばんのみどころです。例年桜が咲く時期に一般公開され、さまざまな桜が鑑賞できることで知られています。平野神社の桜苑は985年に花山天皇がサクラの木を手植えしたことがはじまりとされています。以降、桜の名所と称され、江戸時代には「平野の夜桜」として一般庶民にも普及していきました。現在では桜とともに菜の花も植えられ、ピンクと黄色のビタミンカラーが元気を与えてくれます。
日没以降は桜のライトアップも行われます。江戸時代から伝わる「平野の夜桜」は幻想的で、日中とは異なる幻想的な雰囲気です。
平野神社のイベント
桜花祭
桜花祭は平野神社の由緒ある例大祭で、1000年以上の歴史があります。985年に花山天皇は臨時勅祭を行ったことがはじまりで、当時は舞踊や競べ馬が催されたそうです。現在は平野神社から北へ500mほどの花山天皇陵への参拝、神幸列の巡行が行われています。神幸列では平安貴族の装束をまとった列が氏子地域に繰り出し、時代絵巻のようです、桜花祭当日には桜湯や桜のお香などが授与されます。
平野神社手づくり市
平野神社では奇数月(1・3・5・7・9・11月)の第2日曜日に手作り市を開催しています。手づくり品を出品することが条件となっているフリーマーケットで、あたたかみのある地元感満載のイベントです。さまざまな手づくり品があり、手作り雑貨やオーガニック食品などが好きなナチュラル系女子におすすめです。2022年4月9日(土)は観桜期のため、偶数月ですが特別開催されます。
平野神社の御朱印
平野神社の情報
神社名 | 平野神社(ひらのじんじゃ) |
住所 | 京都市北区平野宮本町1 |
電話番号 | 075-461-4450 |
拝観時間 | 6:00~17:00 |
拝観料金 | 境内無料 ※桜苑:500円 |
公式サイト | https://www.hiranojinja.com/ |
備考 | 桜ライトアップ2022 2022年3月25日(土)~4月17日(日)日没~21:00まで |
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