【圓光寺】洛北一の紅葉とも云われるカエデと散もみじ

お寺と神社

圓光寺のみどころ

圓光寺のみどころは秋の紅葉です。本堂から眺める「十牛之庭」に紅葉が圧巻です。燃え盛るような赤・黄のカエデと散もみじが境内一帯を彩ります。境内裏山の東照宮からは境内一帯が一望でき、俯瞰でみる紅葉も見逃せません。

一乗寺エリアは洛北の紅葉スポットとが多く、周辺の寺院を含めた紅葉めぐりが人気です。趣のある寺院が多く、市内中心部の寺院に比べると観光客も少ないので、静かにゆっくりと過ごしたい人におすすめです。

圓光寺

圓光寺は京都洛北随一の紅葉の名所とも云われる臨済宗の禅宗寺院です。境内の池泉式回遊庭園「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」と枯山水庭園「奔龍庭(ほんりゅうてい)」が有名です。禅寺らしい趣のある庭園が魅力で、2つのまったく異なる庭の違いを楽しめます。2021年の紅葉シーズンは事前予約制になっています。WEBで事前予約を受け付けているので、早めに予約するとよいでしょう。

圓光寺のはじまり

圓光寺は1601年(慶長6年)に徳川家康が僧俗を問わずに入学できる学問所として、圓光寺学校を建立したのがはじまりです。創建当初は伏見にあり、日本の初期の活版本の印刷事業が行われていました。その後相国寺山内に移り、1667年(寛文7年)に現在の地に移転しました。

江戸時代には圓光寺から多くの学僧や文人、絵師が排出されたと云われています。明治以降から近年までは、臨済宗南禅寺派の尼僧の修行道場として使用されていました。

圓光寺の境内

圓光寺の境内は池泉式回遊庭園「十牛之庭」を中心に広がっています。紅葉をはじめとした草木が植えられ、年間を通じて静寂な禅庭の風景を楽しめます。山門をくぐってすぐのところには「奔龍庭(ほんりゅうてい)があり、平成のモダンな枯山水庭園です。

十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)

十牛之庭は、圓光寺のみどころのひとつで、秋の紅葉の名所です。池泉式回遊庭園で、約5分で園内を一周できます。中国の「十牛図」をテーマとして庭園で、苔庭にさまざまな石が据えられています。

本堂から眺める風景が圧巻で、額縁のなかの絵画のようです。夏は青々とした苔と青もみじで、力強い緑の庭園となり、秋にはもみじの赤い絨毯が敷かれ頭上には赤、黄に色づいたカエデが彩ります。季節によって、まったく異なる風情を楽しめます。

奔龍庭(ほんりゅうてい)

奔龍庭(ほんりゅうてい)は2013年に作庭された比較的新しい枯山水の庭園です。洗練された白砂で表現される、雲海と石組みで表わされた龍はスタイリッシュでモダンな印象を受けました。山門を入ってすぐに、この奔龍庭があり、まるで美術館のようです。

水琴窟(すいきんぐつ)

水琴窟は、日本庭園の装飾のひとつで、竹筒に耳をあてると美しい音がする仕掛けです。地中に掘り出した空洞の中に水滴を落下させると、その際に発せられる音を反響させます。高い金属音のような音色が、水の音楽のようで、癒し効果があります。

東照宮

圓光寺の境内の裏山には、東照宮があります。開基である徳川家康の歯が埋葬されていると云われています。圓光寺を彩る紅葉を異なる角度から鑑賞できるほか、洛北一帯を一望する眺望に恵まれています。東照宮の墓地には「花の生涯」にヒロインとして知られる井伊直弼の愛妾「村山たか女」が埋葬されています。

圓光寺のイベント

圓光寺では、毎年「早朝の紅葉特別拝観」が行われています。紅葉の最も美しい時期の数日に限り、拝観時間前に1日70名限定で、朝の庭園が解放されます。朝の凛として澄んだ空気の庭園は、贅沢なひとときです。朝の静けさと庭園美を五感でじっくりと感じられます。

圓光寺の御朱印

圓光寺の情報

寺院名 圓光寺(えんこうじ)
住所 〒606-8147 京都府京都市左京区一乗寺小谷町13
電話番号 075-781-8025
拝観時間 9:00~17:00
拝観料 大人:500円 中・高生 :400円 小学生:300円
公式サイト 瑞巌山圓光寺公式サイト
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