
日本酒の寒仕込みもいよいよ終盤。京都市内の酒蔵では追い込み作業が行われています。洛中唯一の酒造「佐々木酒造」では、一般向けに【早朝酒蔵見学】を実施しています。昔ながらの伝統的な手法による酒造りを間近で見学できる大好評の体験ツアーです。

早朝酒蔵体験では「佐々木酒造の歴史・製造現場の見学・日本酒講話・試飲」が楽しめ、およそ100分間の贅沢な体験が待っています。

佐々木酒造では7時半から実際の製造現場の見学が開始となります。まずは洗米し、水を吸収させた酒米を蒸す作業です。大きな甑(こしき)と呼ばれる道具で引き揚げられた酒米は迫力満点。

風圧でお米を冷まし、製麹(せいきく)と呼ばれる麹づくりの工程に移ります。酒米にふわっと種麹が降りかかる瞬間は、人気な見学ポイントのひとつです。

麹となるお米は麴室(こうじむろ)へ、酒母(しゅぼ)となるお米は酛部屋へ運ばれ、ほかの蒸米が醪(もろみ)になります。寒仕込みの大吟醸酒は麹の管理がとても大切。なんと夕方5時から朝まで、毎日1時間置きに麹のチェックをしているとのこと。繊細で手間のかかる日本酒づくりの工程を聞くと、じっくりと味わい、大切に頂かなければ!と強く感じます。

酛(もと)はお酒の風味や香り、アルコール度数を造りだす酵母を培養する工程。青りんごのようなフルーティーな吟醸香はしあわせな気分にさせてくれます。

タンクでは原酒となる醪(もろみ)を約20日間かけて管理します。タンク内の原酒は、発酵の工程によって、まったく異なる表情を見せます。今回の見学では、醪を混ぜ合わせる作業を体験させていただきました。醪を下からすくいあげるように混ぜるのですが、かなりの重労働。私たちが混ぜたお酒がこれから日本酒となり、店頭に並ぶと思うとワクワクします。

醪が完成すると、いよいよ搾り。一般的には、蛇腹式の圧搾機を使用し、ろ過を行います。これまでは白く濁った醪(もろみ)を見学してきましたが、さらっと透明な清酒に仕上がります。遠心分離や自然ろ過を使用した搾りなど、銘柄によって、さまざまな方法を用いて、清酒に仕上がります。

最後は瓶詰め。参加者は瓶詰め工程のあとのラベル貼りを体験できます。佐々木酒造の看板社員である猫ちゃんが描かれた特別ラベルを箱の窓に合わせて貼り付けます。自分で仕上げた日本酒はお土産としてお持ち帰りできます。

酒造りの一通りの見学を終了すると、セミナールームにて試飲と日本酒の講話。まずは京都の乾杯条例「日本酒で乾杯」です。お待ちかねの試飲は4種類!この日は「聚楽第 純米大吟醸・古都大吟醸新酒・西陣特別純米(原酒ver)、福実鳥の甘酒」の4種が登場。出来たての新酒や原酒が飲めるのは、この時期ならでは!

青りんごのような華やかなでフルーティーなお酒、米のふくよかな旨味が感じられるお酒など、異なる、特徴をもつお酒を堪能しました。酒造りの見学や醪の攪拌体験をしたばかりなので、おいしさも一入。日本酒好きにはたまらない酒蔵見学でした。佐々木酒造の早朝酒蔵体験は3月末まで指定日に実施されています。ぜひチェックしてみてください。


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