関西で星を観るなら和歌山!ベスト星空スポット【3選】

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夏休み、ゴールデンウィーク、3連休…連休になると行きたくなるのが星空観賞です。市街地は街の灯りが強いので星空をキレイにみることが難しいですが、和歌山に行けば、たくさんの絶景星空スポットに出逢えます。

2021年のお盆時期がちょうど新月だったこともあり、美しい星を探しに”星空観賞-車中泊の旅-”を決行しました。こんなに美しい星が関西で観られるなんて!という驚異的なレベル。天の川がくっきり観られるスポットもあります。美しい星空を観てみたい方必見!の天体観測スポットをご紹介します。

美しい星空はどうやって見つけるの?

ベストな星空を鑑賞するのにもっとも大事なことは「天気」と「光」です。まずは天気が快晴でなければなりません。雲があるだけでも星を遮ってしまうので、星空観賞は常に天気との戦いです。また周囲の光や月灯りも星空観賞に多大な影響を与えます。真っ暗であればあるほど星はキレイに見えるので、人里離れたエリアがおすすめです。

出典:日本気象協会

日本気象協会のtenki.jpでは、その日の夜空が天体観測に適しているかをあらわす「星空指数」が調べられます。天気や月の満ち欠けを考慮して計算されており、数字が大きいほど、キレイな星空が見える可能性が高いです。星空観賞の当日には必ずチェックしてみてください。

出典:こどもまなび☆ラボ

星を鑑賞する重要なことは「月の満ち欠け」です。星空をキレイに鑑賞するには「新月」または新月に近い日を選びましょう。月に光が当たることで、空が明るくなります。また月灯りの影響によって、ほかの星々の光が見えなくなってしまうので、天体観測につきを大敵になります。月の満ち欠けはgoogleで検索すると、に「新月・満月カレンダー」としてよく登場しているので、事前にチェックをしておくとよいです。

光の少ない星空エリア(和歌山編)については、星空観賞ベストスポットとして後述します。

星空撮影に準備したいカメラや機材

出典:Photo by AKASH PORTHEL on Unsplash

せっかく星空観賞をするなら揃えたい撮影道具。スマホでも撮影可能ですが、かなり高性能なスマホでないと厳しいです。iphoneなら「iphone13 pro」、アンドロイドなら「Galaxy S22 Ultra」は大型カメラセンサーとう高画質のカメラが搭載されているので、撮影時の設定と三脚を使用することで、美しい星空撮影が実現できそうです。

ちなみに筆者はPENTAX「K-70」という一眼レフを使用しています。星空撮影に適した機能が搭載されており、別売りのアストロレーサー(O-GPS1)と組み合わせることによって、誰でも簡単に星空撮影ができます。アストロレーサーは地球の自転とともに移動する星の動きを追尾してくれる赤道儀です。

通常長時間露光をすると、星が流れて線として記録されてしまいますが、アストロレーサーを使用することで、点として撮影ができます。一般的な赤道儀は500~15㎏でかなり嵩張りますが、アストロレーサー(O-GPS1)はカメラのストロボ部分に取り付けるだけで、重さは電池込みでたったの63g。6月24日に後継機O-GPS2が発売されたばかりで、本体価格は2万5300円(税込)です。筆者はO-GPS1を使用していますが、星空撮影の必需品でかなり重宝しています。

関西イチの天体観測スポット【和歌山】

出典:Mapion 都道府県地図

和歌山県は三方を太平洋に囲まれ、内陸部は世界遺産の紀伊山地を有する自然豊かな県です。人口密集地が少なく、街灯の影響を受けにくいエリアが多いため、星空観賞に適したスポットが数多くあります。

【白崎海洋公園】天の川がくっきり!関西屈指の星空

本人撮影

白崎海洋公園は和歌山県中央部の西海岸に位置する白崎半島(白崎岬)内のオートキャンプ場です。白崎半島は石灰岩でできた半島で、白亜に囲まれた海外線は”日本のエーゲ海”と称されています。昼間は白い石灰岩が美しく、ギリシャの沿岸部に旅をしているようです。日が沈むと昼間の明るさとは一変し、辺りは真っ暗となり、漆黒の空に無数の星々が煌めきます。快晴の新月には天の川がくっきり現れて、天然の星空とは思えません。日本で観た星空のなかでは最も美しかったです。

ベスト撮影スポット:石灰岩の展望台と天の川

白崎海洋公園の有名な撮影スポットといえば、展望台とのコラボレーション。白崎海洋公園の中央部には石灰岩できた小高い丘陵地があり、展望台になっています。石灰岩と天の川の風光明媚な景色は日本とは思えない絶景です。ここまでキレイに天の川が観られるスポットは本州のなかでもかなり珍しいのではないでしょうか?

白崎海洋公園に行くまでの注意点

出典:Photo by Indira Tjokorda on Unsplash

白崎海洋公園までは日が沈む前に到着するのがおすすめです。昼間の景色が美しいので、キャンプを兼ねて早めに到着するとよいでしょう。筆者は星空観賞のみを目的としたので到着は23時でした。和歌山市方面から御坊由良線とよばれる県道を走りましたが、街灯がなく、真っ暗な道をただひたすら走ります。周囲に目印もないので延々と運転し続けるのは恐怖でしかなかったです。

夏場はアスファルトから湯気が発生し視界も悪くなりました。いい歳した大人が半べそかきながら運転する羽目になりましたので、早めに現地入りするのがおすすめです。白崎海洋公園は「日本の夕日百選」にも選出されているので、ぜひ星空以外の美しい風景もお楽しみください。

白崎海洋公園の基本情報

施設名 白崎海洋公園
住所 和歌山県日高郡由良町大引960-1
電話 0738-65-0125(観光案内)
営業時間 24時間(公園内) ※キャンプ13:00~ 施設15:00~
駐車場 80台
場内設備 トイレ、キャンプ場、ロッジ、炊事場、AC電源、ゴミ捨て場、売店、レストラン
アクセス 広川ICより国道42号線を標識に従い約30分
JR紀伊由良駅から車で約15分
備考  

【くしもと橋杭岩】和歌山県の最南端で星空と奇岩群

本人撮影

幻想的な星空撮影をするなら「くしもと橋杭岩」がおすすめです。くしもと橋杭岩は、和歌山県最南端の町「串本市」にある観光名所で、先がとがった奇岩群です。南西一列に大小約40の岩が並び箸、橋を架けるための杭に似ていることから、橋杭岩と名づけられました。引き潮では隣の弁天島まで歩いて渡れるそうです。夏の夜間には海水が満ちるので、カメラやスマホを持参する際は機材を落とさないように注意してください。

撮影スポット:橋杭岩からの広角魚眼撮影

くしもと橋杭岩は岩が一列に並ぶので、魚眼レンズで歪ませて、岩の映り込みを意識して撮影すると、より幻想的な星空が撮影できます。串本は白浜海浜公園に比べると街灯が多いため、空が明るくなりますが、新月には天の川も確認できます。串本は風が強い地域なので、多少雲がかかっていても雲の切れ間に美しい星空が期待できるでしょう。夜間に岩付近で撮影していると、気づかないうちに潮が満ちて、水かさが増しています。また岩場は滑りやすくなっているので十分注意が必要です。

くしもと橋杭岩に行くまでの注意点

出典:Photo by Jacek Dylag on Unsplash

くしもと橋杭岩までは、白浜方面はすさみICから約45分、新宮方面は那智勝浦ICから約30分運転すれば到着します。ただし、串本町までとにかく遠い。すべて高速道路を利用しスムーズに到着して、大阪府堺市から約2時間40分ですが、夏場の海水浴や行楽シーズンには大渋滞が予想されます。

筆者は国道を利用したドライブでしたが、白崎海洋公園を早朝に出発し、串本町に到着したのは午後15時半頃だったように記憶しています。沿岸部は混雑するので奈良方面だったら十津川村を通るルートもおすすめです。もしくはJR特急くろしおで、渋滞知らずの列車利用もいいかもしれません。くしもと橋杭岩が渋滞緩和がキーポイントになるでしょう。

くしもと橋杭岩の基本情報

施設名 くしもと橋杭岩(道の駅)
住所  和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川1549-8
電話 0735-62-5755
営業時間 9:00~18:00( 4月~9月)
9:00~17:00(10月~3月)
※駐車場は24時間可
駐車場 大型6台 普通車49台
場内施設 売店、トイレ、自動販売機
アクセス (京都・大阪方面)すさみICから国道42号線で約45分
(東京・名古屋方面)那智勝浦ICから国道42号線で約30分
備考  

【スターフォレスト】海辺の熊野古道で天体観測ツアー

STAR FOREST(スターフォレスト)は和歌山県みなべ町で行われている天体観測ツアーで、天体ガイドさんの解説を聞きながら星空観賞が楽しめます。和歌山県みなべ町は田辺市の北側に位置する町で、梅の代表品種・南高梅発祥の地です。千の浜は熊野詣で唯一浜を歩くため「海辺の熊野古道」と呼ばれています。スターフォレストの天体観測ツアーでは、肉眼での星空観賞だけでなく、天体望遠鏡を使用して月や星を観せてくれるので、個人では味わえない体験ができます。

撮影スポット:ガイドさんに聞いてみましょう

天体観測ツアーではニュージーランドで延べ1万人以上に星空案内をしていた専門のガイドさんによる解説とともに、星空観賞を行います。所要時間は1時間で、質問コーナーの時間も設けられています。宇宙に関する疑問のほか、星空撮影などについてもぜひ質問してみましょう。ツアー後にみなべ町近辺で引き続き星空観賞を楽しむ場合などは、おすすめの鑑賞スポットを聞いてみるといいかもしれません。

STAR FORESTに参加する場合の注意点

出典:Photo by Firmbee.com on Unsplash

STAR FORESTに参加する際には電話・e-mailまたはお問合せフォームから予約ができます。当日17:00まで受付可能です。定休日はないそうですが、個人でツアーを催行しているようなので、事前に確認するのがよいでしょう。当日はSTAR FOREST事務所(和歌山県日高郡みなべ町山内355-66)に集合となります。ツアー出発の5分前には到着してください。帰りは滞在先のホテルまで送ってくれるそうです。

STAR FORESTの基本情報

施設名 STAR FOREST(スターフォレスト)
住所 和歌山県日高郡みなべ町山内355-66(集合場所)
電話 090-7264-8482
メールアドレス starforest.kumano@gmail.com
開催時間 冬期(10月1日~3月20日)19:00~20:00、20:30~21:30
冬期(3月21日~9月30日)20:00~21:00、21:30~22:30
※6月・7月(20:15~21:15、21:45~22:45)
料金 大人3,300円 中学生以下2,200円
ホームページ https://starforest.mystrikingly.com/
備考 催行人数 1~15名

星空観察におすすめのスマホアプリ

出典:STAR WALK2

星空観察の予定が決まったら、天体観測用のアプリをダウンロードしておくと便利です。おすすめは「STAR WALK2」という天体アプリで、実際の空を観ながら星座を確認できます、位置や時間から見える星を正確に表示してくれるほか、星座や恒星などを検索して、解説を確認できます。天体観測に欠かせないアプリといわれていて、方位磁針としても使えます。

新月には和歌山で星空観察をしよう!

出典:写真AC

和歌山は関西屈指の星空観賞スポットがたくさんあり、関西の星空好きにはたまらないエリアです。今まで観たことのないような天の川や無数の星々が観られるので、ぜひ機会があれば天体観測に出かけてみてください。また天体観測は夜間に冷え込む場合があるので、上着やブランケットを持参してください。小さな懐中電灯や充電器もしくは予備バッテリーなどがあると便利です。

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