家飲みの新提案!クラフトビールを始めませんか?

ビール

新しい家飲みの楽しみ方

2020年からコロナ禍による緊急事態宣言やまん延防止措置法で、外に飲みに行く機会が激減しました。家にいる時間が増え、ほぼ毎日のようにごはんを作っていますが、おのずと完成したメニューはつまみ系ばかり…もちろん晩ごはんのお供はアルコールです。

これまでは100円そこそこの発砲酒やハイボール、ハウスワインをお供にしてきましたが、家呑みのアルコールもこだわって飲んでみたらどうだろうか?とふと思いついて始めたのがビールです。

2021年から本格的にビール専用のインスタグラムビールを始めました。ビールと言っても、大手ビールメーカーの定番や期間限定商品、海外ビール、小さな醸造所がつくっているクラフトビールなど、多種多様なビールがあります。酒税法の分類では発泡酒や新ジャンル(第3のビール)など、ビールの原料の基準値を満たさないビール風味の飲料の種類も増え、日本のビール人気の高さがうかがえます。

クラフトビールは個性的なビール

ビールを本格的に趣味にするにあたって注目したのがクラフトビールです。新商品やご当地ものが好きな私は、外食をするときによく地ビールを注文します。個性的なビールの薫りや味わいが好きで、豊富な種類に探求心が湧きます。

日本のクラフトビールは上麺発酵という製法のエールビールが多く、一般的な大手ビールメーカーのアサヒスーパードライや麒麟一番搾りなど、のどごしやキレの良さが特徴のラガービールとは異なる味わいです。

醸造所によって製法や副原料が異なり、柑橘系や焙煎系・アロマ系などさまざまなタイプがあります。苦みの少ないタイプのビールもあるので、これまでビールが苦手だった人でも好みのビールが見つかるかもしれません。

クラフトビールの定義

出典:写真AC

クラフトビールは一般的に「少量生産されている個性的なビール」を指します。正式な定義はないようですが、全国地ビール醸造者協議会(JBA)ではクラフトビールを以下のように定義しています。

1.酒税法改正(1994年4月)以前から造られている大資本の大量生産のビールからは独立したビール造りを行っている。

2.1回の仕込単位(麦汁の製造量)が20キロリットル以下の小規模な仕込みで行い、ブルワー(醸造者)が目の届く製造を行っている。

3.伝統的な製法で製造しているか、あるいは地域の特産品などを原料とした個性あふれるビールを製造している。そして地域に根付いている。

全国地ビール醸造者協議会(JBA)http://www.beer.gr.jp/

日本では1994年4月の酒税法改正でビール製造に関する大規模な規制緩和が行われました。これまで大手メーカーにしか認められていなかったビール製造が小規模事業者でもできるようになったのが、日本のクラフトビールのはじまりです。当時は地ビールとよばれていましたが、現在はクラフトビールと呼ぶのが主流になりました。

元々はアメリカやドイツ・イギリスなどで生産量が少なく、その土地の需要を満たす目的でつくられたビールをクラフトビールと呼んでいたので、その呼び名が日本でも定着したようです。

クラフトビールの面白さ

クラフトビールの魅力は生産量が少ないため希少性があることです。クラフトビールは1回の仕込単位が20キロリットル以下と定められ、生産量が限られています。多くのクラフトビールはその土地でしか手に入りにくく、土地のならではの個性があります。

ビールにこだわっている酒屋さんや大手チェーンのリカー、スーパーなどでは、地酒の取り扱いをしている場合が多いので、ビールコーナーをのぞいてみると、その土地のクラフトビールが置いてあるかもしれません。まずは自分の住んでいる地域のビールを飲んでみると愛着が湧きます。

クラフトビールは地ビールとの違いとして「職人技が光るビール」と表現されることがあります。各醸造家がこだわって生産しているビールはバラエティーに富んでいます。普段馴染みのある黄金色のビールはもちろん、赤褐色や黒などの色の違いや、のどごしや味・香りなどが多彩で、これもビールなの?と思うような驚きのフレーバーにも出逢えます。クラフトビールはビールを通して、土地の個性や醸家のこだわりを知ることができ、住んでいる地域に貢献できる趣味といえるでしょう。

日本のクラフトビールの歴史

出典:https://www.instagram.com/p/By2BYZUl1f_/

日本のクラフトビールの誕生は1994年4月の酒税法改正が大きな転機です。1994年以前の酒税法では、日本でビールの製造免許を取得するに年間最低2000㎘のビールを製造しなけれなばらず、参入障壁が高い業界でした。しかし1994年の酒税法改正によって、年間最低製造量が2000㎘から60㎘に大幅に改定されたことによって、日本のビール市場は大きく変化します。

酒税法改定によって、多くの小規模事業者がビール醸造に参入し「地ビール」ブームが湧きました。2000年頃にはブームが去り、地ビール醸造所の多くは現在残っていないところが多いです。当時の地ビールは醸造所に併設されたレストランで販売され、ご当地グルメの一環として観光地で楽しむのが主流でした。品質が安定しない場合も多く、地ビール=「まずくて高い」というイメージがついてしまったことが起因しました。

出典:https://www.instagram.com/p/CIXRTlxlzdu/

一度は淘汰された小規模ビール醸造ですが、ブームが去ったあともビールへの愛情と熱意をもって醸造を続けたブルワリーが現在のクラフトビール業界を牽引しています。地ビールと呼ばれていた小規模ロットの地方系特産ビールはクラフトビールと呼ばれるようになり、職人の個性が溢れるビールのことを指すようになりました。第1次地ビールブームで生き残ったメーカーには、国産第1号地ビールメーカーの新潟・エチゴビールや長野・ヤッホーブルーイング、神奈川・サンクトガーレンが有名です。

現在では全国のコンビニやスーパーでも購入できる缶のクラフトビールが登場し、気軽に手に取れるようになったのが再度注目を浴びるきっかけとなりました。今ではクラフトビール専門店やクラフトビール推しの飲食店も増え、一般的に浸透しています。またキリンビールやアサヒビールなどもの大手メーカーもクラフトビール業界に参入しています。

キリンビールは「スプリングバレーブルワリー」というブランドで、東京・京都で醸造およびレストランを開業し、アサヒビールは「隅田川ブルーイング」というブランドでクラフトビールを販売しています。コンビニやスーパーで気軽にクラフトビールが手に入るようになったうえに、大手の参入によって認知度があがり、現在クラフトビールは注目を集めています。

代表的なクラフトビールメーカー

出典:https://www.instagram.com/p/COiKKsygClq/

2020年1-8月期出荷量ランキング ※東京商工リサーチ調べ

順位 都道府県 商号 ブランド 出荷量
1 新潟 エチゴビール(株) エチゴビール 1712.0
2 茨城 木内酒造(資) 常陸野ネストビール 907.0
3 岩手 (株)ベアレン醸造所 ベアレン・クラシック 461.0
4 三重 (有)二軒茶屋餅角屋本店 伊勢角屋麦酒 374.0
5 神奈川 サンクトガーレン(有) サンクトガーレン 285.0

(単位:社、キロリットル)

2020年東京商工リサーチによる地ビールの出荷量ランキングでは、1位が新潟のエチゴビール、2位が茨城の常陸野ネストビール、3位が岩手のベアレン・クラシックです。

1位エチゴビールは日本で初めての国内製造クラフトビール醸造所で、米の風味と柔らかな水が印象的なビ1ールを生産しています。価格が安価で大手スーパーなどで気軽に買えるので、クラフトビール初心者が試しやすいです。エチゴビールは量産型の本社工場をもち、海外への輸出を積極的に行っています。

2位の常陸野ネストビールはクラフトビールを提供している飲食店でよく見かけます。江戸時代に創業した酒蔵・木内酒造のビールブランドで、東京や茨城に直営のビアカフェがあり、常陸野ネストビールのおいしさを茨城名産グルメと共に楽しめます。米麹をつかったビールはふくよかな味わいで日本人好みです。

3位は岩手のベアレン・クラシックです。ベアレン・クラシックは豊富なビールの種類が特徴で、岩手県の特産果実をつかった果実シリーズやチョコレート系ののビールが女性に人気があります。クラフトビールメーカーとしてはかなり有名ですが、実はまだ試したことがありません。今回の記事をきっかけに近いうちに飲んでみようと思います。

2020年度はコロナ禍の影響によるイベントの中止や飲食店の営業自粛を受け、地ビール業界の出荷量や売上高は減少しています。発泡酒や新ジャンルなどの台頭により、税率の低いビール系飲料に消費者が流入してしまう傾向もあり、なかなか厳しい状況が続いているようです。

地元のクラフトビールから試してみよう

クラフトビールの名称は定着し始めていますが、デイリービールとしてのシェアはまだまだ少ないように感じます。クラフトビールは発泡酒や新ジャンルのビールに比べれば価格は高いですが、価格以上の価値が楽しめ地域貢献ができます。現在日本のクラフトビールメーカーは約500社で、各都道府県に個性的なビールが存在します。

厳しい業界だからこそ勝ち残っていくためにはビールの品質向上と品質の安定が必要不可欠です。1990年代後半に創業した醸造所で現在も残っているメーカーのビールは品質がよく、味わいも絶品です。近所の酒屋さんを覗いてみるもよし!ECサイトで購入するもよし!地元産からクラフトビール生活を始めてみませんか?

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