【パリ五輪】開会式の演出が楽しみ!夏季オリンピックの開会式【ベスト3】

ビール

オリンピックの開会式とは?

出典:写真AC

ついにパリオリンピックが開幕。わたしがオリンピック開催にあたって楽しみにしていることが開会式の式典です。開会式セレモニーの出来映えは国の評価に直結するほど大きな意味があると私は考えています。オリンピックの開会式は開催国の文化を紹介するパフォーマンスが盛大に行われ、世界中が開催国を知るきっかけになります。

例えば、ロンドンオリンピックの開会式はジェームス・ボンドとエリザベス女王が共演したことや往年のイギリスのロックアーティストが次々に登場する豪華な演出が話題になりました。北京オリンピックは壮大な中国の歴史を描いた演出が記憶に新しく、中国の演出力は現在も高く評価されています。

【東京五輪】開会式のパフォーマンスに対する非難が多すぎる!

出典:写真AC

東京オリンピックの開催にあたって、ニュース記事の書き込みに開会式の文化紹介セレモニーの不要論を挙げる人がたくさんいます。スポーツ大会だから開会宣言と入場行進のみで開催すればよいという意見です。

しかしオリンピックの開会式プロトコルには、開催国の文化を紹介するパフォーマンスは必須とされています。オリンピックを招致する理由にはオリンピック後の観光プロモーションとしても大きな役割を果たすため、開会式の文化パフォーマンスはとても重要なセレモニーのひとつなのです。

オリンピック憲章によると、オリンピックの定義は以下のように記され、スポーツを文化・教育と融合させ、生き方の創造を探求するものとされています。

オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である。 オリンピズムはスポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するものである。 その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値、社会的な責任、さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする。

オリンピック憲章 https://www.joc.or.jp/olympism/charter/pdf/olympiccharter2020.pdf

東京オリンピックの場合、コロナ対策が万全でなく感染者数が増加しているなか、無観客での開会式となります。式典の時間短縮も含め、パフォーマンス批判の気持ちが高まる理由はわかります。しかし日本の歴史や文化を再認識するためにも、開会式のパフォーマンスは必須であると私は考えます。

東京五輪開幕前に観るべき!過去の五輪開会式パフォーマンス

出典:https://www.instagram.com/p/BfBdooujhwV/

いよいよ東京オリンピックが開催されます。オリンピック開幕に向け、過去の素晴らしいオリンピック開会式を振り返ってみませんか?近年に行われたオリンピックの開会式の映像をまとめてみました。ベスト3と賞して、わたしが選んだ開会式のパフォーマンスをご紹介します。

これまでのオリンピック開催国

出典:https://www.instagram.com/p/BIu6uvlDGWp/
開催年 開催国 ニュース
2016 リオデジャネイロ(ブラジル) 南アメリカ大陸初!のオリンピック開催
2012 ロンドン(イギリス) 野球とソフトボールが競技から除外
2008 北京(中国) 中国初開催!オリンピック史上最高視聴率
2002 アテネ(ギリシャ) 第1回大会以来180年ぶりの開催
2000 シドニー(オーストラリア) 柔道・田村亮子選手が悲願の金メダル!獲得

シンプルでわかりやすいロンドンオリンピック、中国の壮大なスケールと技術の高さに度肝を抜かれる北京オリンピック、ダンスがかっこよすぎるリオデジャネイロオリンピック、どの国のパフォーマンスも最高傑作の芸術作品として楽しめます。その国に興味が湧いて行ってみたくなること間違いありません。

近年のオリンピック開会式は最新デジタル技術を駆使し、人間や大型セットだけでなく、映像との融合で観客を不思議な世界に導いてくれます。これまでの開会式を友達に紹介したところ、そのパフォーマンスの素晴らしさに驚いて、東京オリンピック開会式も観たい!と興味を持ってくれました。

3位:リオデジャネイロオリンピック2016

リオデジャネイロオリンピックは2016年8月5日~8月21日まで17日間にわたって開催されました。リオデジャネイロオリンピックでは体操男子の内村航平選手が個人総合・団体ともに金メダルを獲得し、競泳では萩野公介選手の活躍が話題になりました。

卓球は男女ともに盛り上がり、福原愛選手・石川佳純選手・伊藤美誠選手の団体戦と水谷隼選手が注目されました。当時わたしは母と一緒に観戦し、大盛り上がりで応援したことを憶えています。

リオデジャネイロオリンピック開会式の映像はこちら

【リオ五輪】開会式の見どころは気分があがりまくる!音楽とダンス

リオデジャネイロオリンピック開会式の見どころは「ダンス」です。ブラジルの過去の歴史がコンテンポラリーダンスで表現され、ブラジルの歴史がわかりやすく表現されています。移民が船でやってくるシーンはダイナミックで、移民と原住民のパフォーマンスは必見です。

ストーリーは過去から現代・未来へと続きますが、現代に近づくとブラジルの陽気な音楽とダンスがまるでクラブのようで観客の気分を盛り上げてくれます。

大会スローガン:「Um mundo novo(新しい世界)」

リオデジャネイロオリンピックのスローガンは「Um mundo novo(新しい世界)」でした。オリンピックの開会式はブラジルらしい色鮮やかなカラーリングとダンスが印象的でした。ブラジルの原住民や奴隷に敬意を示した演出やダンスの多様性が「新世界」を感じられる構成です。

特に日系移民がブラジルに渡っていた歴史が織り交ぜられていたのが日本人として光栄でした。日本とブラジルが歴史的に深いかかわりがあったことを、はじめて知った日本人とブラジル人がいるのではないでしょうか?

2位:北京オリンピック2008

北京オリンピックは2008年8月8日〜24日まで17日間にわたって開催されました。北京オリンピックではソフトボール女子が悲願の金メダルで上野由紀子投手のピッチングと女子ソフトのチーム力に日本中が感動しました。

北京大会では競泳の北島康介選手、女子レスリングの吉田沙保里選手・伊調馨選手・浜口京子選手、体操の内村航平選手、フェンシングの太田雄貴選手などがメダルを獲得しており、歴代のオリンピックのなかでも日本中が誰でも知っているスター選手が揃っていた大会といえます。

北京オリンピックの開会式の映像

【北京五輪】開会式の見どころは壮大な歴史絵巻とマスゲーム

オリンピック開会式のパフォーマンスと技術力で言えば、間違いなく北京オリンピックが圧勝です。一番驚くのは、中国人パフォーマーの一糸乱れぬマスゲームです。序盤のドラムパフォーマンスから終盤の世界の子どもたちの傘パフォーマンスまで、莫大な人数のパフォーマーが登場します。

中国の人口を表現しているのか、国家秩序を表現しているのか、演技力が凄まじいです。演技力に加えて、最先端デジタル技術による映像と光の演出があります。中国の悠久の歴史を語るのにふさわしい、素晴らしすぎる演出には度肝を抜かれました。しかもこの技術力が2008年と思うと恐ろしいです。

大会スローガン:「同一个世界  同一个梦想(ひとつの世界、ひとつの夢)」

北京オリンピックの大会スローガンは「One World, One Dream(ひとつの世界、ひとつの夢)」でした。オリンピックの開会式では何千人もの演者がマスゲームによって、ひとつの世界を表現しており、中国の伝統的な舞踊技術と中国国家らしい秩序に感動します。

ひとつの夢ではセレモニー終盤に会場の中心に地球のモニュメントが登場します。周囲を世界中の子どもたちの笑顔が囲み人種を超えた平和な未来が映し出され、テーマにあった開会式であったといえるでしょう。

1位:ロンドンオリンピック2012

ロンドンオリンピックは、2012年7月27日から8月12日までの17日間にわたって開催されました。ロンドンオリンピックでは福原愛選手率いる卓球団体が銀メダルを獲得し、感動を呼びました。女子サッカーも大健闘し銀メダルを獲得し、日本女子選手の底力が日本の女子に勇気をもたらしてくれた大会だったように思います。女子サッカーでは澤穂希選手や丸山桂里奈選手、川澄奈穂美選手などの有名選手が活躍しました

ロンドンオリンピック開会式の映像

☞ コチラから動画再生できます

【ロンドン五輪】開会式の見どころは豪華すぎる英国スターの競演

ロンドンオリンピックの見どころは世界を牽引してきたイギリスの歴史です。特にジェームスボンドがエリザベス女王と空から登場するシーンやMr.ビーンとオーケストラの共演は誰もが楽しめるシンプルでわかりやすい演出でした。個人的にはクイーンやセックスピストルズが登場する70年代のロック・パンクシーンは鳥肌がたつほどエキサイトしました。

歴史や文化の演出もわかりやすく、大英帝国時代や産業革命などのイギリス全盛期の歴史やホラー文化が登場しました。これまでイギリスのことをよく知らなかった人でもこの開会式のパフォーマンスを観れば、イギリスがよく理解できるはずです。

大会スローガン:「Inspire Generation(世代を超えたインスピレーション)」

ロンドンオリンピックの大会スローガンは「Inspire Generation(世代を超えたインスピレーション)」でした。オリンピックの開会式はイギリスのエンターテインメントの歴史が詰まっており、世代を超えた英国スターが次々に登場して、ワクワクが止まらなかったです。

イギリス国民のみならず世界中の観客が演出を十分に楽しんだことでしょう。誰もが知っている映画や音楽が多く、イギリスが世界を熱狂させ続けていることを再認識しました。

残念すぎた…東京オリンピック2020 開会式

前回大会の東京オリンピック。日本の歴史・文化の深さ、幅広さを振り返れば、どんな開会式は演出されるのだとうか?と楽しみにしていたのに、残念すぎたオープニングセレモニー。オリンピック開会式直前で演出担当の小林賢太郎氏や音楽担当の小山田圭吾氏が解任・辞任が発表され、式典へのダメージが危惧されましたが、予想通りの展開となりました。

3年ぶりに夏季オリンピックの開催。まさかの選手入場から始まるとは・・セーヌ川を舞台としたパリオリンピックの開会式は選手入場とパフォーマンスが同時に行われ、カメラワークとスイッチングのすごさに驚きました。くるくる様変わりする展開に目が離せません。斬新でおしゃれ、芸術と自由をこれほどまでに表現してくれた国ははじめてではないでしょうか?これから2週間の競技も大注目です!

コメント

タイトルとURLをコピーしました